>エロ本である。
「おい! 森高! 何を読んでいるんだ! 全く!」
 私は森高の席に赴きエロ本を取り上げた。
「先生! 勘弁してよ!」
 森高は泣きそうな表情を浮かべ懇願しているが、ここで容赦してはいけない。
「ダメだ! これは先生が没収する!」
 クラスの視線が森高と私に向き、クスクスと笑う声が聞こえる。
 さらに机の上を見ると、コンドームの箱を見つけた。
「森高! お前! こんなものを学校に持ってくるとは!」
 中学生の分際でコンドームとは……。
 私は鋭い目つきで森高を睨め付ける。
「……」
 森高は目を伏せ、視線を反らした。
「これも、没収だ!」
 コンドームも取り上げた。
恨めしそうに私の顔を睨め付けた。
 目を伏せ、
「これは玉手箱なんですよ……」
 と呟いた。
「そんな子供だましみたいなことを言っても無駄だぞ!」
 私は心の中で森高を嘲笑った。
 授業後、職員室の席に座りコンドームの箱を見ると、『箱に写真を貼って装着すると、その人に挿入できます。生です』
 だが説明書きの一部が擦れて見えなくなっていた。
 面白いことが書いてあるなと、思った。
 しかし、高森が言った玉手箱とは何だろうか。

例えばこんな伏線でどうでしょうかね?