画像を文章化して表現力を鍛えるスレ
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っていうのがあったら面白いと思ったんだけどどうよ? blog-imgs-64.fc2.com/h/o/k/hokudaimarine/2014040913470092f.jpg
奥で一人寝ている人に注目 >>186
「待たせたな」
こきりと首をまわし、俺はできる限り不遜に見える笑顔を作ってみせる。
待ち構えていた五人は沈黙で答えた。皆一様に直立不動。その視線には強い殺気を孕んでいる。
やれやれ。少しは敵意を隠す努力しろっつうの。
わざわざ選んだこの場所にだって彼らの殺気が透けて見える。
壁を設置し、その垂直面に沿って水を流す洒落た趣向の池だ。彼らのうち三人はその壁の上に立ち、残り二人はなんと池の中にある石の上に立っている。
まるで池全体が舞台のようだ。
ひりついたような緊張感の中、壁の中央の男が重々しく口を開いた。
「田中……お前から連絡が来た時は驚いたぞ」
「ああ、どうしてもお前らと話がしたくてな」
「戯れ言を!」
池の右の男が怒気をこめて俺に指をつきつける。
敵意の視線が突き刺さるなか、俺は思い切って声をあげた。
「俺を仲間に入れてみないか?」
「なに」「なんだって?」「本気で言っているのか」
「ああ、もう一度一緒に組もうと言ってるんだ。お前たちにだって悪い話じゃないと思うが?」
「一人で来たその度胸だけは褒めてやる。ならば」
池の左の男は、頭痛を堪えるように眉間を押さえていた手を、そのまますっと俺に向けた。
「……例のものは持って来たんだろうな?」
「ない」
「ヘイYO!」
壁の右の男が踊るように上体を反らし腰を落とす。挑発するように手を招き、
「もっかい言え、お前今なんつった?」
聞いてもらえそうにない。半ば覚悟はしてはいたが。俺は滝のような涙を流し、渾身の力をこめて叫んだ。
「お前らが好きなんだ。このバンドに戻してくれ!」
地獄のような静寂のなか、壁中央の男が羽のように腕をすっと広げた。
「……売り上げを盗んでバンドを活動休止に追い込んでおいて。田中、正気か?」
「ああ」
「ふざけんな、金返せ!」
「だからない」
「内臓売れ!」
「嫌だ」
「働け!」
「死んだほうがマシだ」
彼らのざわめきは池の水面に波紋を広げるほど大きくなっていく。
壁の左の男が「働かせて死んだところで内臓売ればいいんじゃね?」と冷めた様子で寝っ転がる。
「言ってもダメならこいつで分からせてやるしかねえな?」
俺は大きく振りかぶって、分からず屋の五人に向けて飛びかかった。
「バンドやろうぜ!」 >>192
あのお題、画像のしょうもなさから無視してたら、そのしょうもなさをうまく生かして面白さにした作品が出てくるとは……
お見事! 【お題】
blog-imgs-64.fc2.com/h/o/k/hokudaimarine/2014040913470092f.jpg >>193
>>194
ありがとうございます。
いいスレだから過疎るのはもったいないと思ってました >>198
かの生き物はせわしなく動き回る。
木の実を次々に集め、頬を膨らませてため込む。
木の枝に足の爪を食いこませながら素早く動く縞模様のちいさきもの、
汝の名はエゾシマリス。
エゾシマリスは北海道の森林に生息する猛獣です。
怒らせると大変なことになります。
過去に、心無い人間にいたずらをされて激怒のあまり凶暴化した彼らを見て、
大勢の観光客が萌え死した事件も起きています。
彼らを見かけてもけっしてちょっかいを掛けず、そっと見守ってください。
※なおこれはフィクションです、フィクションなんだってば >>200
上から二人目の女の子二人の上に乗ってカメラ目線してる奴が、なんかこうスレ民な感じする >>199
萌え死にw
でも凶暴化すると本当に手をつけられなさそう 外部のノリで盛り上がられてると正直他の人も困惑するから、コテの人は出て行ってもらえてよかったのかもしれない >>204
コテの人が出て行った後、誰も書き込まないで流れが止まったままだと、
出て行った結果過疎っちゃったねっていうしかないけどね ここって誰が評してくれんの?
参加者が好き勝手いうだけ? お題が書き込みにくいねん。風景画像貼れよ。リスとか積み重なった人間とか、書く気が失せる。
スレの内容は表現力を鍛えるスレなんだから、表現元を書きやすい奴にしないと、みんなが練習できないだろ。
あと、コテの人が好き勝手したから過疎ったところもあるから、これから盛り上げよう >>210
じゃあ、君が書きやすい画像を貼って、なんか書いてほしいな
書きたくないお題が続いていたんで、私はそうした、それが書けないお題って言われたから凹んでるけど
書きづらいお題しかないって思う人は、ぜひ自分の書きやすいお題を貼ってほしい
あと、スレルールがわからない人のために誘導>>76 あとシマリスはすみません。シマリスはシマリスとしか書けなかったから >>212
それは巨大な十字架だった。
満天の星空を流れる天の河は、頭上より座礁した貨物船の向こう側へ流れていく。澄みきった湖面は、合せ鏡のように天の河を写すことで、巨大な十字架が描き出されていた。 >>213
その船は大きく傾いていた。
浅瀬に乗り上げたのであろうか。
水面は満天の星空を映し出す鏡と化し、水中をうかがうことはできない。
船の向こうにみえるのは海霧か。
船上に人は見えない。 >>214
書けないお題はスルーしても問題ないからね
ところで、態々他のスレに喧嘩売りに行ってるみたいだけど、
あの書き方じゃ、かっとなった人の怒りの矛先がこのスレに向くじゃないか
喧嘩売るならこのスレを巻き込まないでね >>215
まずは星に目がいって、船は添え物なのか
私とはフォーカスが逆で面白いね
書く人によるものの見方の違いが大きくでるからこのスレは面白いね >>221
幻想的なところを書く練習してみたいんですよ。銀河鉄道の夜とかカッコイイじゃないですか? >>224
ふと足を止め、傘を外して空を仰ぐ。修理を忘れた時計のように街は時を止めていた。
半透明の霧は上にいくほど密度を濃くし、廃墟を天まで伸びる荘厳な教会のように錯覚させる。
老朽化して倒れた電柱、垂れ下がった電線は朽ちて行く手足や皮膚のよう。
水溜りに映る己の顔をのぞいた。
落ちくぼんだ目には病魔の影があり、愛する人を次々と失った顔には強く刻まれた皺が走っている。とても三十代とは思えない。
ようやく見つけた死に場所だ、と男は思った。
「ん……?」
高架下に足を踏み入れて、男は足を止めた。
場違いな少女が一人、待ち受けていたかのように立っていたのだ。
「ねえ、ちょうだい」
声をかけられてもすぐには返せない。
黒いフードパーカーに破れた青い傘。その白い髪と虚ろな顔は人形のよう。死神だと名乗ってもおかしくはない。
「死ぬくらいなら、あなたを私にちょうだい」
差し出してくる白い手をとってはいけないと直感した。
けれども少女は顔色とは裏腹に、爛々と瞳を輝かせていて、気づけば男は吸い寄せられる虫のように腕を伸ばしていた。
震える手で水々しいその手を握りしめる。
「ありがとう。絶対に命を無駄にしない」
その言葉の意味に気づいていれば、と男は後に激しく悔いることになるのだが、その時はまだ知る由もなかった。 >>224
降りしきる雨の中、彼女はただそこに立っていた。
雨合羽を軽く羽織ったうえに、骨組みには錆が浮き、傘布が穴だらけの傘を差し、ただただそこにいた。
雨にけぶる街の向こうに赤い光が見えた。
アレは何か良からぬ気配がする。
が、彼女にとってはどうでも良い存在のようだ。
雨は降り続ける。
彼女はずっと立ち続ける。
雨音が規則的に響き続ける。
他の音は聞こえない。
、 >>224
昨日まで青くない町だったのに、今朝家を出たらもううるさい雨で真っ青に染まって、
霧までかかって遠くの家ほど薄まっていく。
でも雨が降ったって、こんなに青くはならないはずなのに、
どうしてこの町は青いんだろう。
きっと、雨そのものが青いんだ。
青い上着に青いソックス、それに青い傘まで買いそろえて、
これこそオシャレだぁ、なんて気分良く行きつけのカフェまで行こうとした日に限って、
こんな青い雨なんて、
こんなのゆみことえりに話したら、また世界最強の雨女だねって、バカにされちゃう。
水たまりまでは踏まないようにうつむいて走って、
なんとか雨のあたらないところが見つかったけど、
橋の下なのか、それとも道路の下なのか、
傘で隠れて見えなかったから、分からない。
でもケーブル? みたいなごちゃごちゃしたものが、クモの巣みたいに天井にあって、
顔の前まで垂れ下がってるのもあって、気持ち悪い。
こんなところにずっと一人でいるくらいなら、いっそのこと青い雨に溶けこんで、
世界最強の青い魔女として君臨してやろうなんて、
拓也みたいにバカバカしいほど前向きなこと、どうしても思えなかった。 >>224
振り向くのは怖いのだ。
町を襲った局地的地震。
所謂、結界地震。
この町以外は線でも引いたように一切の被害をもたらす事はなかった。
霊的な怪異が震災後続発するようになったのは、結界地震が人為的な呪術である証左なのかもしれない。
怪異の中でも恐れられたのが、雨少女。
振り向くと雨少女に魅入られる。
唯の噂、都市伝説。
災害の後にはまことしやかに怪異が語られる。
それ程珍しい事ではないではないか。
ワタシはそう自分に言い聞かせた。
暗い。
崩れ落ちた天井。
ケーブルが、ぶらりぶらりと揺れている。
雨が壁に滴り伝い、寄り添うように筋を作る。
淫猥らしい。
湿気たカビ臭さも相まみえ。瓦礫が悲鳴を上げているように感じる。
復興進まぬ高架下。
奥へ進む一歩にピチャリと靴が応えた。
振り向くのは怖いのだ。
「もう、居ないのよ」
少女の声が言ったのだ。
「貴方の妻は死んだのよ」
死体をワタシはまだ見ていない。
「貴方の娘も死んだのよ」
いいや、妻と何処かに避難したはずだ。
「貴方はもう、死んだのよ」
ああ、だから彼女は恐れられるのか。
振り向いた私が見た怪異は、白髪、白いワンピース。パーカーのフードで隠れた瞳に、陰鬱な紗を落とす儚げな少女であった。
入口、光を背に、雨を避けるように破れた傘の下。
黒いリボンが、娘を少し思わせる。
「妻や娘に会えるだろうか?」
悲しげに、何も答えずうつむく少女。
ああ、だから彼女の傘は破れているのか。
ああ、だから何時も雨なのか。
そして、ワタシは漸く。
微笑むことができたのだ。 自分でも書くわ
>>232
誰もが寝静まった深い夜。人気のない道で、漆黒のローブに身を包んだ二人の人間が立っていた。大柄な者と小柄な者という、アンバランスな二人組だ。頭部はフードによって覆われており、顔を判別することすらできない。
しかし、表情は見えずとも、その姿は超然と表現するにふさわしかった。
二人は雨に打たれることも厭わず、両手を懐に忍ばせている。そのまま動くことなく、道の中央に仁王立ちしていた。まるで、誰かを待ち構えているように。 前のなら>>227がすっきりしててイイかな
ストーリーが広がるのも面白いけどね >>224
なんで屋根あるのに傘差してるんだこの人
それも含めて意図してある絵なのか、作者が雰囲気だけで描いて気づかなかったのか 小説と漫画・映画の違いで言われることが一つ
風景画を見て空が青い・綺麗な虹だと言ってもそれは絵や写真の説明に過ぎず、情感は無く読者の共感は得られない
山から見た風景を表現するなら、その風景の場所までにいく過程や苦労などそう言った物を表現していかないとダメだと
これが小説を書く初心者が最初に陥る失敗だってさ
写真集やネットで場所を調べたりグーグルアースで適当に情景浮かべて書いても生きた表現にならないよ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています