念のため「村(ヴィレッジ)」の説明の引用文を載せておきます
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現代社会で「村(ヴィレッジ)」といえば、単なる「ごく小さな町(タウン)」にすぎない。
たいていは大都市の郊外にあるベッドタウンで、大都市圏の一部に組み込まれている。
それに比べると、一九世紀のアメリカに見られた村は、中心部に商人や職人が住んで
周囲に点在する農家を相手に商売をしており、村の性格がよりはっきりしていた。
中世の「村」は、現代の村とも19世紀のアメリカの村とも違う。
商人や職人は村の主たる住民ではなかった。村の主人公は土地を耕し、
家畜を飼う農民であり、彼らの家や納屋、小屋などが村の中心に集まり、
周囲を耕作地や牧草地、放牧場が囲んでいた。社会的にも、経済的にも、
政治的にも、村は共同体だった。
現代の欧米諸国で農村に暮らす人は、総人口からすると微々たる数に過ぎない。
ところが、第三世界では今もそうであるように、中世ヨーロッパでは、
人口のほとんどが村で暮らしていた。
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