>>862

新作短編みっつのみじかい話。みみずくと同様、川上未映子苗字から一文字名前から一文字。
石のまくらには村上が川上が19歳のときに寝た話。
ぼくが19歳となっていて、送られてきた自費出版原稿に28番と打たれていた。
こういう数字に現実からの礎石を穿つのが村上。
実は女が19歳で自分は+28歳のときの一晩。誕生日の関係で歳の差27の時期と28の時期とある。
1997年1.17〜8月の間のことの証。

スズランのブローチが朝日に煌めいた件は、
ワセブン女性号表紙を現わしてこの女を指し示している。


阪神淡路震災後村上朗読会に出席したと川上がモンキー誌上で話したとき
川上にはそれを思い出させる意図があった。
一晩キリで二度と会わなかった不細工な女。口腔外科整形で顔も変わって分からない。
でもあれは私でした・・・川上がそれと知らなかったようにリライターの方も川上が当時寝た少女と知らなかったのか?

石のまくらには斬首台であるが、切って捨てるというよりは
作品と体への忘れがたさを拭えないそうである。