リレー小説でノーベル文学賞を狙うスレ
■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています
一人5〜10行程度。
ちゃんとリレーをしていれば何でもあり。
1000で完結した作品でノーベル文学賞を取りましょう!(賞金はやま分け) >>2
じゃあ2ちゃんねらーという匿名性の集合体がひとつの作品を作るということで比喩的で記号的なベクトルに収斂した個が希望的観測の意味あいを含ませながらノーベル文学賞を狙いましょう!
では、仕切り直してスタート! ある朝目覚めると俺は一匹の巨大な猫になっていた。鏡を見なくても分かる。
眠気マナコを擦った時の手は丸かったし、なにより頭をもたげてお腹を確認するとあの便利なポケットがそこにはついていたのだ。
ドラえもんになっているに違いない。
「なんてこった……」俺は布団に横たわったまま悄然とため息をついた。
作品作るだけじゃなくて、大学で教えたり公演しないとダメだったと思う
(だから「俺は孤独」気取りの春樹ですら大学で教えてる) 春樹が可能かではなく、春樹ですらそういうことやってるよという話
大江健三郎だってまめに世界ペンクラブの会合に出たり海外の作家と交流したりしてたはず 春樹信者じゃないだろ、
>「俺は孤独」気取りの春樹
これは馬鹿にしてると思わないか? そういうニュアンスが分からん人なのか? だって春樹の事馬鹿にして書いたのに、信者って言われて
なんで馬鹿にしてる部分を読み取れないんだ?コイツって思うでしょ
君だって立場が逆なら、同じような態度だと思う ワロタwwこいつ糖質だわwww
付き合ってらんね。じゃあな信者w 俺は暗澹とした気持ちで窓から通りを眺めた。
なにやら男たちが民家の板塀の前で不毛な口論をしているように見受けられる。
俺がドラえもんになったからなのだろうか……?
いや、それとこれとは何の関係もないはず。
俺は窓のカーテンを閉めて薄暗い部屋の中ひとり膝を抱えた。 と言ってひとりの男が部屋に入ってきた。彼は右手に銃をもっていた。
「今からノーベル平和賞の授賞式がある」
僕に喋るいとまを与えず彼はつづけた。
「さあ、来てもらおう」
腰に銃を当てられ僕は部屋をあとにした…… 会場まで移動する車の中で、僕は昔のことを思い出していた。流れていく外灯の淡い光に誘われたのだ。
幸運な人間だったのだろうか、思い出すのはいつも楽しい記憶ばかり……。
しかし、なんだろう。何か違和感を感じる。何かが足りない。……何かがおかしい。
一番大切な何かを、忘れている?
突然芽生えたその違和感は、炎が写真を燃やすように、虫食いのごとく僕の記憶に穴を開けていく。僕はーー
「ここだ。降りろ」
車は街の入り口と思しき場所についていた。錆びついた看板には『サイレントヒルへようこそ!』。
「それで、どこなんだい?その会場は」
しかし後ろへ声を掛けた時には、男はどこかへ行ってしまっていた。残されたのは黒のセダンが一台。
「なぁんだアイツ、僕の車を使ってたのか」
まぁいい。僕は街へと入って行った。 街に活気はない。シャッターを下ろしたままの店が目立つ。
僕はすれ違う人たちの顔を観察しながら街のメインストリートをぶらぶらと歩き続けた。どの人も死んだ魚のような目をしている。
これからどこへ向かえばいいのか、それは分からない。あの男から得た情報はノーベル平和賞の授賞式があるということだけだ。
僕とノーベル平和賞。――いったい、何の関係があるのか……。
とりあえず、この街の人に話しかけてみよう、そう思った時である。僕はうしろから肩を掴まれた。
振り返るとそこには黒スーツにサングラス姿の男が立っている。
男は言う。「探しましたよ。勝手に動かれちゃ、困りますな」
傷のある片頬に酷薄そうな笑みを浮かべた。 するとどうだろう、男の頬の傷がみるみる裂けていくではないか!
「うわあああああ!」
「うわあああああ!」
僕と男は同時に悲鳴をあげた。
僕の悲鳴はこの怪奇現象による驚きからであり、男の悲鳴は頬の傷が裂ける痛みに違いない。
頬の傷はついに体の側面全体に広がった。 細胞分裂を繰り返し、男は48人になった!
「会いたかったー、会いたかったー、会いたかったー、きーみーに〜♪」
息もぴったりに踊ったあと僕を指差して微笑んだ。
不覚にも「か、かわいい」と呟きを漏らしてしまったのはヒミツだよ。
(メガネクイッ) 男子校のグラウンドにひとりの人物がいた。
彼の名はホモ田男吉。45才。この学校を去年クビになった教師である。
半端ない職権乱用でお気に入りの男子生徒たちを次々と毒牙にかけたあげく、ついにはそれが明るみに出たのだ。新聞にも載った。
今日、彼は性懲りもなく真夜中に男子生徒の私物を盗みにきた。
「はぁはぁはぁ」鼻息が荒い。 その鼻息の音は半ぱなく、街中の人たちが目を覚ました!
「不審者がいます!」
近所の主婦(タルヒッシュサセコ・26才)が110番通報した。 「またモンペアか。くだらん通報だ。たかが不審者如きで強姦された処女のように
国家権力に救いを求めるなんて。まだ闘争の根幹を理解していないのか」
某少佐によく似た眼鏡デブが億劫そうに立ち上がった。
その手にはドイツ製短機関銃MP5が握られていた。 不審者特別捜査本部に当てられている部屋へとデブは入って行った。
「おい、ついにやっこさん姿を現したぞ」
その一言に部屋の中が色めき立った。
「なに、本当か」県警本部長の野田が目を剥いた。
「ああ、アナル男子校に忍び込んでいるそうだ」
「よし、それじゃあ今から行くぞ!」
完全武装した機動隊員数百人を引き連れ野田とデブはアナル男子校へ向かった。 後部座席でいびきをかいていたはずのデブが、不意に口を開いた。
「停めてくれ」
野田が怪訝な顔でデブを見やる。
「どうした? 学校にはまだ着いていないぞ」
デブはゆっくりとかぶりを振ると、丘陵のように丸みを帯びた腹部をさすって言った。
「腹が減っては戦ができぬ」 その頃、デブの実家では
小学生五年生になろうかという彼の妹が、貞操の危機に晒されていた。 しかし、飼い犬が激しく吠えたため、何事も起きなかった。
不審者は犬嫌いだったのだ。 ヤケになった不審者は白昼堂々ネコを犯した。
不審者はホモでありながら犬以外の獣を犯す趣味も持っていた。
買い物帰りの主婦がそれを見て悲鳴をあげる。
悲鳴をあげた主婦はまたしてもタルヒッシュサセコ、その人であった。 不審者の心情の吐露であった。
ホモであるうえにロリコンなのだ。もはや救いようが無い。 ホモもロリコンもいい加減うんざりだと、
タルヒッシュサセコから話を聞いた野田は思った。 なぜなら今となりで飯を食っている相棒のデブがホモでロリコンなのだ。
ラーメン屋のカウンターに美少女フィギュアと雑誌サブを置いている。
股関がモッコリしている。 ホモでロリコンは有り得ないんじゃないのか?
ロリータも一応、少女とはいえ、女だし。 野田は、ギョッと椅子ごと仰け反った。
声が震える。「お、お前の名前は森本レオ〇というのか!?あの有名芸能人にそっくりじゃないか!」
「は、はい」デブこと森本レオ〇の声も震えている。
コンビを組んで十数年、こいつは今初めて俺の名前を知ったのかと驚愕しているのだ。
アホな二人組みである。 「なーんちゃって」
突然、デブはおどけた表情で言った。
「レオなわけないだろ。日ごろ俺のことをデブデブ呼ぶから、名前を忘れたりするんだよ」
野田は息を呑む。目の前で三杯目のラーメンに挑む同僚を見ながら、こう思った。
デブのくせに鋭いヤツだ、と。 サイレントヒルの男はAKBを歌い踊り満足したのだろう、どこかへ行ってしまった。
僕はふたたび歩き出す。
三人称から一人称に戻って。 巨大なテナントビルを右に折れて真っ直ぐ進むとポプラ並木の鮮やかな公園が見えてきた。
僕はポケットの小銭で自動販売機から温かい缶コーヒを買い、そこへ向かう。
あずまやのベンチに腰をおろすと泣けてくる。
「もう帰りたい……」
だけど帰り方が、分からない。 空も風も公園を行く人の声も、何も、もう何も届きはしない。
うつろな砂場に空疎なブランコ。
昨今の犯罪事情を反映してか、親の目を離れて遊ぶ子供たちはいない。
「時代が……、変わったなあ……」
僕はいつの間にか、そんなことをひとりごちた。
そして思い出した。
ふるさとの山あいの村、あの村で過ごしたひと夏の淡い恋物語を。 娘の名前は藤子といった。藤子に対する恋心を自覚したのは十二の頃である。
村の子供たち数人が集まってかくれんぼをすることになり、僕は神社へ上る石段に隠れた。
石段の横には穴があって、そこは木の枝が巧い具合に覆い被さっていたのだ。藤子が先客だった。
石段の穴は子供二人がやっと入れるほどの広さであり、僕はおずおずと藤子に訊いた。
「僕も入っていいかな……?」
「う、うん」
体を密着させた時、藤子のふくらみ始めた乳房が僕の腕に触れた。
どきんと心臓が鳴った。 藤子の肌は近くで見ても美しかった。細かに光る首は、きっと絹のような手触りなのだろう。
鼻は美しく伸びていて、唇は愛らしく紅く、丸い黒い瞳はどこまでも澄んでいた。
「太郎ちゃん、そんな見つめんでよ」
「わ、悪い」
慌てて顔を反らした。
しかしそんな藤子の声も、首にかかる息も、全て僕の体を波立たせる。
「太郎ちゃん、なんかへんよ。風でもひきよった?」
ざわざわと首筋が粟立つ。心臓が高鳴る。急に何かやましいことをしているのではないか、という自責の念を感じる。
藤子に感じ始めた後ろめたいそれは、しかし同時に僕の中の欲望が首をもたげた瞬間でもあった。 とその時、石段の木の枝を横払ってひとりの男が現れた。去年、村の駐在所へ
やってきた野田という警察官である。
「こら、なにをしとる!」
「な、なにも悪いことはしちょらん。隠れんぼじゃ」
僕は、この警察官が嫌いだった。
いかにも村人たちを見下したような態度で、口癖のように「あと十年もしたら
ワシは県警本部長だ。こんな田舎でくすぶっているわけには、いかん!」と言っ
ていたからだ。
野田は僕と藤子を好色的な目でじろじろ見ながら決めつけた。
「嘘つけ。不純異性交遊の現行犯だ!外へ出ろ!」
「違う!ほんまに、ほんまに違う!」
僕は泣き叫んだ。
藤子のあの怯えた顔は今も忘れることができない。 野田に腕をつかまれ引きずられていく僕を追って、
藤子は石につまづいて転んだ。たちまち、白い膝が血に染まる。
「藤子っ!」
僕の呼びかけに応え、藤子も僕の名を叫んだ。
その悲しげに揺れる瞳を、今でもふとした拍子に思い出すことがある。
胸に棘が刺さったような痛みを覚える記憶だ。
けれど、この悲しい思い出を小説にして投稿すれば、
二千万円の賞金を手にできるかもしれないと、
もう1人の僕が耳元で囁きかけていた。 僕は負けた。耳元で囁く悪魔に魂を売ったのだ。
駐在所でさんざん怒られたあと僕と藤子はそれぞれの両親に連れられ家へと帰って行った。
そして僕は自分の部屋に入るなり大学ノートにその日の出来事をこと細かく描いた。
ーーそう、書いたのではない。描いたのだ。
僕は文盲なのでセリフのない下手くそな漫画でその日の出来事を描いた。
藤子の気持ちも考えず、恥じをお金にしようとしたのである。
「文字は覚えればいい。覚えてから小説を書いてやる」
僕は最低な人間だ。 だからなのだろう僕はバチが当たって小説の賞に落ち続けそのストレスでみるみる太り出し、藤子からは軽蔑されて村八分になり、世にも稀なる異常性欲者となった。
アナル男子高校に夜中に忍び込んだ。男子生徒の私物を盗んで自慰にふけるため・・・。
遠くからパトカーのサイレン音がきこえてくる・・・。 と、落選のショックからBL小説を書こうとしたが、
ホモには興味がないので、どうしても続きを書くことができなかった。 そんな折だった。ある日、ドアのノックする音で僕は目をさました。
東京に来て早四年。僕は知り合いの一人もいなかった。
こんな朝早くから非常識な人間だ、時計を見るとまだ十時にもなっていないので、そんなことを思いながらドアを開けた。
そこに立っていた人をみて僕はーー
「ふ、……藤子っ?」 藤子はじゃがりこを食べていた。
藤子とじゃがりこ、なんとなく語感が似ているからだろう。本人もそれを意識しているに違いない。
が、そんなことはどうだっていい。問題は藤子の変わり果てた姿である。
今、目の前にいる藤子をひとことで形容するなら化け物だ。あの頃の面影などまるでない。
体重は200、いや250キロくらいあるのではないか。
もはや首は両肩の間に埋まり、二重顎でどこまでが顔なのかも分からないほどである。
長年の不摂生が祟った肌は吹き出物だらけで酷く荒れていた。
「太郎さん、結婚してブヒ」
喋り方まで変わっている。
僕は物も言わずに藤子の顔面へ拳を叩き込んだ。 「どうしてこうなった……orz」僕はそう呟いた。
足元には藤子の死体が横たわっている。
そんなつもりじゃなかった。思わず手が出てしまっただけだ。
しかし、警察にはそんな言い訳など通らないことだろう。
僕は途方に暮れた。 僕は荷物をまとめると、南に向かった。
ドラマの殺人犯は大抵北に向かう。この習性の逆を行けば、捜査班を途方に暮れさせることが
できるに違いないと信じて。そうして僕は沖縄のハイビスカスを写真に収めるいち旅行者に
なりおおせた。ゴーヤーチャンプルーの旨さに僕は舌づつみを打った。 食堂でゴーヤチャンプルを食べていると奥の座敷の女子高生たちがこっちを見ていることに気がついた。
女子高生たちは僕を指差し何やらひそひそ話しをしている。
これはきっと僕に好意を寄せているにちがいない。
南国の女性は解放的だとも聞くし、娯楽に乏しい田舎ほど性体験が早いのはあらゆるデータからも明らかなのだ。
しかも、ここは沖縄。沖縄名産のちんすこうは字面がチンコに似ている。
チンコに似ているちんすこうを沖縄女性は幼い頃から食べているのだ!
「やあ、お嬢さんがた」僕は僕のちんすこうを少しだけ大きくして女子高生たちに近付いて行った。 「きゃああああ」と、当然のことながら悲鳴を上げる女子高生たち。
が、その間に割って入る者がいた!
「騒ぎを起こすんじゃない」
食堂の店主だ!
「今、君は追われている立場だろ!」
「な、なんでそれを……」
「詳しい説明はあとだ。警察はすぐそこまできてる。さあ勝手口から、はやく逃げて!」 うかつだった。店主の気持ちも考えずに……!
深い後悔の念と同時に、淡い快感の波が押し寄せて来る。
「くぅっ」
首筋が粟立つ。痺れが体の芯から潮のように全身を満たしていく。
「おい!お前! そこで止まれ!」
巡回中の警官と思しき影が、路地の先に立った。
ーーああ、駄目だよ。今僕の前に立たれたら……
「止まれ! 止まるんだ!」
ーー駄目だよ、いけないっ!ああぁっ!
「く、撃ちます!」
ぼんやりとした輪郭の動きで、警官が銃を抜いたのがわかった。
ぐっ、体のと痺れが重くなったかと思うと重心が四散した。
「ああああああぁぁぁぁっ!」
おそらく数秒だろう。意識が戻ると、もう路地の先に警官は立っていなかった。
代わりに真っ赤な水溜りと、その中にピンク色の風船が爛々と光りながら落ちていた。
ぼんやりとその景色を眺めながら、僕はあの日を思い出していた。
藤子と、警官と、ーーあの茂みを。 藤子の怯えた顔。警官の怒声。あの日の記憶が鮮明に甦り、僕は恐怖に追い立てられて駆けだした。
僕はいつしか崖の上に立っていた。
もう逃げられない。いっそ、この海に身を投げてしまおうか。
その瞬間。
「止めるんだ」
振り向けば、船越に似た男がそこにいた。
「そんなことをしても、藤子さんは喜ばない」 しかしその藤子は藤子Aではなく藤子Fだった。
ミステリ定番、入れ替わりトリックである。 その藤子Fの後ろに藤子はいた。
藤子Fの車で藤子はこの崖までやってきたのだ!間一髪である。
「ありがとう藤子Fさん」
「いやいや、困っている時はお互いさまさ。名前が似ているのもきっと何かの縁だしね」 「ふ、藤子っ!」僕は叫んだ。「お前死んだはずじゃなかったのか!?」
「あなたに殴られたあと生き返ったのよ!」こともなげに藤子はそう答えた。
「生き返ったって、どうやって……?」
「詳しい説明は、あとよ。さあ、はやく車に乗って。逃げるのよ!」
藤子は僕の腕をつかんだ。
「逃げるって、何から?お前は死んでいないし、殴られたことを訴えるつもりでもなさそうだし……」
「いいからはやくしてちょうだい!」
藤子と藤子Fと船越に似た男は無理やり僕を車の後部座席に押し込んだ。 走り出した車から僕は飛び降りた!
小学生の頃から続けてきた機械体操、そして社会人になってからのアクションスターの養成所通い。それが役に立った。
後ろのドアを開けたまま車は僕から遠ざかって行く。 と思いきや車はUターンしてきて女子機械体操の強化選手にも選ばれた藤子が助手席からダイブした!
「逃がさないわよーっ!」
空中で伸身月面宙返りを決めて見事僕の腹に着地した!
「ぐえっ」僕は白目を剥いてふたたび車の後部座席に押し込まれた。 藤子は豊満な肉体で僕を包み込んだ。時代は包容力だ。肉と肉の間に包まれながら
僕はデブ専もいいかなと自分の心が揺らいでゆく過程を観察していた。
と、そこに発砲音が聞こえた。右隣を走る車の窓から見えたのは、某少佐によく似た眼鏡デブだった。
恐るべき警察機構の追手が遂にここまで追い縋ってきたのだ。ドイツ製短機関銃MP5が僕を狙う。 眼鏡デブは銃の引き金をひく。ーーとその瞬間、爆音とともにデブの右腕が吹き飛んだ。
「ぐわああああああ!」
自爆だ!
僕らの車の中に飛び込んできた破片から察するに眼鏡デブの握っていた銃はドイツ製短機関銃MP5ではなくフィリピン製トカレフだったに違いない。
とんだお間抜け野郎である。欠陥品を掴まされたわけだ。
「あばよ」僕は右腕から血しぶきを上げる眼鏡デブに後ろ手を振った。 「逃がすかぁぁぁ!!」眼鏡のデブは右腕をこっちに向かってつき出した。
腕の断面から無数の触手が伸びてくる。
「くっ、化け物め・・・。藤子F、もっと車をとばせ。スピードをあげろ!!!」 「太郎ちゃん、ねぇ太郎ちゃん」藤子が僕の着物の袖を引っ張っている。
僕は、ハッとした。どうやら小説のストーリーを考えているうちに僕はその世界へとトリップしていたらしい。
見上げると悪鬼の如き形相で僕を睨んでいる野田の姿。
「質問にも答えないで、だんまりを決め込むつもりか」ふん、と野田は鼻を鳴らす。
「質問、って……?」
「生意気な餓鬼だ」野田は苛立たし気にかぶりを振った。「警察を馬鹿にしやがって」
「ほんまに知らんのよ。ぼぅとしちょった」僕は慌てた。「あやまるけん。質問に、答えるけん」
「うるさい!」野田は僕を横に突き飛ばして、藤子の腕を掴んだ。「この娘にきく。こっちへこい!」
そのまま奥の宿直部屋へ藤子を引きずって行く。
「太郎ちゃん、太郎ちゃん!」藤子は必死になって叫ぶ。
「藤子っ!藤子っ!藤子ぉぉぉっ!」 窓ガラスが微かに音をたてた。地震かと思った途端、地なりのような声が響き渡った。
「たけしッ!」
母ちゃん、と野田は心底驚いた顔で呟き、肩をすくめる。
「まったく! 女の子を泣かせてるんじゃないよ!」
野田は首根っこをつかまれ、母親に連れ出されていった。 翌日、野田の母の死体が村の川下で発見された。
首には紐のような物で絞められた痕跡があり、息子のたけしは行方不明だという。
部屋には「太郎と藤子ゆるさん!」と書かれたノート。
太郎と藤子は身の危険を感じた。 「おいおい易々いけいけしゃあしゃあと俺から逃げ出せるとでも思ったのか薄ら
トンカチ頓珍漢。」
そこには銀色の鞭を持った、たけしの懐刀。利尻羅切が佇んでいた!!! ーーやるしかない。
咄嗟にそう思った。このまま野田の影に怯えながら生きていくぐらいなら、今、ここで……。
「太郎ちゃん」
ハッと後ろを向くと、藤子が泣きそうな目でこちらを見上げている。
「太郎ちゃん、なしてそんな恐い顔しよるの?」
「……心配いらねぇ。奴の悪運も今日が最後じゃ」
幸い拘置場の天井はそこまで高くない。野田の大太刀は不利なはずだ。これは建物全体に言えることだった。
拘置所内での勝負を目論んでいた太郎と藤子であったが、そこは野田も心得たもの。自らが不利になるようなことはしない。
裁判所へ向かう途中の護送車から脱出し、ふたたび村に身を隠したのだ!
創作文芸県警が現場に駆けつけたところ、野田たけしの護送にあたっていた眼鏡デブをはじめその他の警察官たちは車内でぐっすり眠っていたとのこと。
何者かが飲食物に睡眠薬を混入させたに違いない。
なぜか眼鏡デブの事情説明だけは芝居がかった印象を受けたともいう……。 いっぽうその頃、太郎と藤子は夜の公園にいた。僅かに雪を被った外灯が美しい。
「ねぇ太郎ちゃん」
「ん、なんだい」
「野田さんのことなんだけど……」
「ああ。護送車から逃げ出したそうだね」太郎は眉をしかめる。
不安気な表情を浮かべる藤子。
その藤子の肩を太郎は抱き寄せた。
「だけど何も心配はいらない。僕が、藤子を守ってあげるから」
「頼りにしてるわ、太郎ちゃん」
「うん」
二人は池に架かる橋を渡って歩き出す。
橋の向こう側には二人が腰掛けるのにちょうどよいベンチがあったのだ。
ーーが、そこにはすでに何者かの姿。
「太郎と藤子じゃないか、待ちわびたぞ」ぬっと立ち上がり、こちらへ向かってやってきた。
右手に握られた棒のような物が外灯にキラリと反射したのを太郎と藤子は見逃さない。 「お、お前は野田っ!」太郎は藤子をかばうように背中へ隠す。
「ふ、そうだとも」野田は狂気に充血した目でベロリと舌なめずりした。「もう、警察の職はクビになったがね。お前らのせいで」
両者の間を北風が吹き抜け、ビニールのレジ袋が宙に舞う。 その宙に舞ったビニール袋にはスナック菓子が入っていた。
空腹の太郎は藤子のことも忘れて飛びついた! と、見せかける作戦に野田はまんまと引っ掛かった。
ビニール袋と共に宙に舞う太郎へ視線を移すやいなや、顔面に強烈な踵落としをくらい血しぶきを上げながら崩折れる。
「ぐわああああああっ」獣の咆哮の如き声をあげ、体をびくんびくんと痙攣させた。 血に染まる野田を太郎はのぞき込んだ。
「ふ、口ほどにもない奴だ」
「引っ掛かったなー!」
「なにーっ!?」
野田の大太刀が太郎の両足を横払いにぶった切った。 両足から噴き出したジェット血しぶきが、わずかに太郎の体を支えたが、
人間そんなに血を噴出しつづけられるものでもない。
すぐに太郎は地べたにもんどりうって倒れた。出血が激しく、体はビクンビクンと痙攣した。
いっぽうの野田も、太郎の両足をなぎはらったのは最期の力とみえて、
またしても体はビクンビクンと痙攣を始めた。
太郎もビクンビクン、野田もまたビクンビクン。 眼鏡デブは野田と太郎が戦闘不能になったのをいいことに藤子へちょっかいを出した。
「ぐへへへ。お嬢ちゃん、僕といっしょにお食事でもどう?」 「そうは、させるかー!」
太郎の切断された足の断面から無数の触手が眼鏡デブめがけ伸び出した!
「うわあああああ!」触手に体を縛られ断末魔の叫びをあげる眼鏡デブ。「こ、この化け物め!」 「どうしてこうなったor2……」眼鏡デブは悲しげに呟いた。
体に巻きついた触手は容赦なく力を加え、みしみしと骨の軋む音が耳に響く。
神も仏もない。眼鏡デブは、そう思った。
ひとり残される妹が不憫でならない。
幼い頃に両親を亡くし、自分だけを頼りに慕ってきた幼い妹。
貧乏ゆえに学校ではイジメに合い、友達も出来ずひとり砂場で遊んでいたことが思い出される。
工場から帰ってくる自分を、腹を空かせて待っていたのだ。
「お兄ちゃーん」恵まれない環境に育ちながらも健気に笑っていた妹。
「お兄ちゃーん」「お兄ちゃーん」
「ごめんな……。不甲斐ない兄で……。お前を、幸せにしてやれなくて……」眼鏡デブの頬を一筋の涙が伝った。 とその刹那、雲の隙間から光が射し神が舞い降りた。
「妹を想うその心、しかと届いたぞ」
「あ、あなたは・・・」
「わしか、わしは神じゃ。天空からお主を試しておったのじゃ。お主は人の心を忘れておらん。神の恵みを与えようぞ」
するとたちまち辺りはお花畑に変わった。
「さあ、妹の元へ行くがよい!」 デブはるんるん気分でスキップしながらお花畑を横切って行く。
「神さま、ありがとう」口の端からヨダレの糸を引いて、とても幸せそう。
心なしかまた太ったようにも見える。幸せ太りに違いない。
家についたら妹をこの腕で抱き締めよう、強く、強く。そんなことを考えている。 眼鏡デブの去った公園は、静寂に包まれていた。
太郎は意識のない野田を凝視していたが、思いつめたように夜空を見上げた。
「太郎ちゃん……」
弱々しい声で呼びかけてきた藤子。だが、整った彼女の顔を、太郎はどうしても直視することができなかった。
「ごめんな」
「え?」
太郎の体から触手が消えていく。
「こんな醜い姿を、藤子にだけは見られたくなかったんだ」 「なにを言うてんのよ、太郎ちゃん」可憐な藤子は恥じらうようにうつ向いて太郎の着物の袖を掴む。
「藤子……お前、わしのあんな醜い姿を見ても今まで通りに仲良ようしてくれるんか」
「そんなん、当たり前じゃ」潤んだ瞳で太郎を見上げた。「だって私……」
「だって、なんじゃ……?」藤子の息づかいを間近に感じ、太郎は全身がカッと熱くなる。
「だって私」
「だから、なんじゃ」
「だって、だって」太郎の胸に飛び込む藤子。「だって私、」
「だって、私がなんじゃ」
「だって私、化け物じゃけん!」
藤子の体からおびただしい数の触手がヌメヌメと生え太郎をがんじがらめに縛り上げた! 「太郎ちゃーん」と、背後から声がした。
触手に捕らわれの身となった太郎は首を後ろにねじ曲げた。
「ふ、藤子っ!」
なんとそこには藤子がいた!
「その藤子は偽者よ!」
「なんだと!?」
「太郎ちゃん、これを受け取って!」藤子は伝説の剣エクスカリバーを太郎めがけ放り投げた! 「ぬわー!」
太郎の野太い叫びが、あたりを貫いた。 そう、触手にがんじがらめになっている太郎には伝説の剣エクスカリバーを受け取ることなどできない!
切れ味鋭い伝説の魔剣エクスカリバーが太郎の顔面めがけ迫りくる。
どうなる、太郎!? 太郎は伝説の剣エクスカリバーを必死になって避けようとした。体を前後左右に激しく動かしながら頭を振る。
が、太郎に伝説の剣エクスカリバーを避けられたら偽藤子の方がたまらない。きっと致命傷を負ってしまうことだろう。
飛んでくるエクスカリバーに太郎が当たるよう触手で調整する偽藤子。
「うわああああああ!」
「きゃああああああ!」
太郎と偽藤子は負けず劣らず同時に悲鳴を上げ続ける。 偽藤子には父がいた。その他に親兄弟はいない。
病弱な父で今は入院生活を余儀なくされている。
その父のため、偽藤子は新聞配達をしていた。小さな体で朝と夕にそれぞれ200件もの新聞を配るのだ。
雨の日も雪の日も1日だって休んだことはない。
高熱を出した時にも販売所へ行き、店主から「今日くらいは休んでいなさい」と諭された。
しかし、「お父ちゃんの入院費がいっぱいかかるの。偽藤子、お父ちゃんの病気を治すためにがんばるの」と、健気にも笑顔で返した。
この言葉には販売所の主と婦人がそろって涙を流した。
ああ、心美しきもの偽藤子!
果たしてこのようなものがエクスカリバーに命を奪われてよいのだろうかっ!
太郎は思った
どこまで行ける?
現実は容赦なくて
噛み締めた唇は、干からびそう
貫くことは
思うよりキツくて
だけど今開かれた、胸の地図を…
抱きしめもう一度
ギリギリだって構わない
失くしたものは何もない
まだ終われない
誰も知らない地図を、拡げてるよ 神の審判は下った。
父思いの心優しき偽藤子に比べ、抽象的かつ詩的な思考で現実逃避を試みる凡人太郎。
これは圧倒的に偽藤子を生かしていた方がよい!
ぐるぐると狂暴な回転で迫りくるエクスカリバーは何の迷いもなく太郎の額を見事に貫いた。 割れた太郎の額から触手が飛び出し、霧散した。
『コノ男ノ魂ヲ喰ライ、我ノ傀儡トスルツモリデアッタノニ』
姿なく声だけが闇に響き渡る。けれど、魔は退散したのだろう。天を隠していた厚い雲が開き、星空が現れた。
エクスカリバーが、太郎に巣くう闇をはらったのだ。 「藤子ぉーっ!」
「太郎ちゃーん!」
二人は駆け寄り熱い抱擁をかわす。
ーーが、この時藤子は太郎の異変に気がついた。
唇を尖らせ目をかっぴろげる太郎。
「ふーじーこ〜ぉ」と、妙なアクセントで自分の名前を連呼している。
そう、その声の調子はまるで秘密のケンミンSHOWの東京一郎にそっくりなのだ! 「どうしてこうなった……or2""」藤子は悲しげに呟いた。
こんな太郎など見たくはない。
これなら触手を生やした化け物太郎の方が100倍マシである。
「ふーじーこ〜ぉ。ふーじーこ〜ぉ」
「嫌ぁぁぁぁぁぁっ!」
ドンと太郎を突き飛ばした。 突き飛ばされた太郎は7つの山と8つの川を越え、見知らぬ村へと行ってしまった! 記憶を失う太郎。
「はっ。僕は、誰だ……。ここはどこだ……」 とりあえず太郎は村を散策することにした。何か手掛かりが得られるかもしれない。
原っぱをずんずん進んで行き風車小屋の前に掛かる橋を渡ってみる。風車小屋には、誰もいない。
さらに砂利道を進んで行くとやがて段々畑が現れた。そこには誰かいるようだが、手庇をかざしてよく見るとただの案山子であった。
太郎は力なくため息をつく。
ーーと、後ろから肩を叩かれた。
太郎は、振り向いた。 「お、お前は極め!」太郎は驚愕した。
なんとそこには戦死したはずの旧友極めがいたのだ!
「ひさしぶりだな」極めは屈託のない笑顔を浮かべる。
「お前、生きていたのかぁぁぁ!」太郎は感極まって極めに抱きついた。 しかし、それがいけなかった。
極めは戦地へ赴いた際、初日に上官からケツを掘られて男色家に目覚めていたのだ!
太郎の熱い息吹きを感じて極めの股関がみるみる大きくなる。
「ハァハァハァ」 それを触手と勘違いした太郎はエクスカリバーで思い切りぶった切った!
「ぎゃああああああ!」
極めは股関を真っ赤に染めてのたうち回った。 が、極めの切断された下半身からヌメヌメと無数の触手が生えてきて太郎をがんじがらめに縛り上げた! 「どうしてこうなるんだ…_or2=3 ブー」と、太郎は嘆いた。「ワンパターンじゃねぇか。触手ばっか……」 太郎の嘆きを受けて、聖剣エクスカリバーが光り輝いた。
「太郎よ、私も触手には飽き飽きだ」
「エクスカリバー……!」
「私が触手ネタを封じてやろう。おまえはこの先、触手に出会うことはない。もう二度と」
太郎の瞳から歓喜の涙がこぼれ落ちた。
「ありがとう、エクスカリバー! さらば、触手!」 するとどうだろう、極めの触手がだんだんと色を失い、透明になり、ついには完全に消え去った!
極め自身も消えていく。
「極めーっ!」太郎は極めの元に駆け寄る。
「ふっ、とんだ醜態をみせちまったな……」虫の息で極めは言う。「なんの考えもなく、短絡的に触手なんかに頼っちまって……」
「極めもういい、喋るな!今すぐ医者を」
「いや、いい」極めは太郎の言葉を途中で遮った。「どうせ俺はその他大勢の泡沫キャラだ。このスレに定着できないのは自分でもよく分かっている。ならば、ここで潔くっ……くっ……」
「極めーっ!」 太郎の祈りが天に通じたにちがいない、極めの透明化がストップした! かわりに太郎の体がどんどん透明化していく。
「な、なぜだぁぁぁ!?」太郎は、あせった。
「バチが当たったんじゃねぇの?触手を禁止したバチが」太郎とは逆ですっかり体が元通りになった極めはふんと鼻で笑った。
喉元過ぎればすぐに熱さを忘れる男なのだ。
そして実は自分のことを泡沫キャラなどとも思っていない。
太郎が消えた後の主役の座を狙っている。
極めはどっかりと胡座をかき、ニヤニヤしながら太郎の消えていく様を見つめ続けた。
♪ ∧,_∧
( ) ))どうしてこうなった♪
(( ( ヽ、 ♪
〉 ) )=3 ブーッ
(__ノ^(_))) と、口ずさみながらのお尻ふりふりダンスが突如として世界中に流行り出した。
街を歩けばいたる所で老若男女がこのダンスをやっている。
かくいう俺もこのダンスにはまった者のひとりだ。
今日も尻振りダンスの仲間から練習の誘いがあるに違いない。 「たーくや、あーそぼ」と、表で声がした。
ほら、さっそくだ。
「今いくよーっ」俺はダッシュして玄関のドアを開けた。
門の前には尻ふりダンス仲間の來未と誠がいる。男女混合のチームなのだ。
ちなみに俺は今年30才で來未と誠は7才である。 ロボトミー手術を受けたためである。
ある時警察の厄介になった俺は、酒に酔ってめちゃくちゃな証言をしたせいで、
措置入院ということになった。
しかし、俺の住む田舎には未だにロボトミー信奉者の医者がいて、犯罪者の脳を
弄ぶことに熱心だったのである。
かくして頭脳は子供、身体は大人な俺が誕生した。 以前の俺は騒がしい馬鹿だった。
今はおとなしい馬鹿である。
騒がしい馬鹿よりもおとなしい馬鹿の方が他人に危害を加えないだけ数倍マシだ。
あの医者には感謝している。ちっとも恨んでなんかいない。
純粋な心で尻ふりダンス仲間たちと第二の青春をエンジョイしていた。 ちなみに來未と誠の頭脳は優秀で、外国において飛び級で大学をすでに卒業していた。
彼らは突然変異的な人類だ。あきれたことに世慣れしてさえいる。
腹の中では尻ふりダンスに夢中な無職の30男を軽蔑していた。
♪ ∧,_∧ 夜を満たす〜銀砂の輝き〜
(´・ω・`) ))
(( ( つ ヽ、 ♪ 君は言ったよね
〉 とノ )))
(__ノ^(_)
∧,_∧ ♪ フン〜フンフフフ
(( ( )
♪ / ) )) ♪ フン、フン、フンフフ、フン〜と〜
(( ( ( 〈
(_)^ヽ__) と、歌いながら珍妙な踊りを披露する30男。
これが友達に接する時の態度であろうか!
無職の、おそらくは童貞でもあろう冴えないおっさんを不憫に思い相手にしてきた來未と誠はぶち切れた。
「おい、おっさんいい加減にしろや!」
「きもーい。死ねばいいのに」
「えっ。だって僕たちダンス仲間だし……。だから新作のダンスを……」
「うるせぇ。ちょっとこっちこいや!」
男は7才児に胸ぐらをつかまれ、路地裏に引きずられて行く。 と、いって餓鬼ども注意を逸らそうとする30男。
が、逆に餓鬼どもの怒りを買ってしまった。
「可愛くねーよ、ハゲ!」
尻に思いきり蹴りを食らった。 ついでにいうとホモでもあった。
ただし彼のそのホモ性はまだ顕在化しておらず、自分で自分のことをホモだとは思っていない。
今の彼のズリネタは胸のぺしゃんこなショートカットのスポーツウーマンである。 「おらっ、ニヤニヤしてんじゃねぇぞ禿げ!」誠は30男の豚のような顔面に右ストレートを叩き込んだ。
「ぶひっ」男は鼻血を吹き出させ恍惚の表情を浮かべる。「もっと、もっとちょうだい!」
「いやぁぁぁ。こいつ勃起してる!」來未が心底嫌そうに叫ぶ。「最低ぇぇぇ!」
「ハフハフ、ハフハフ」性的な興奮で男の息遣いはこの上なく荒く、ドピュシュッ、ドピュシュッ、ドピュシュッとついには射精までする始末。
誠と來未はこんな奴生かしていても意味がないなと、決意を固めた。
男の脳裏を思い出がよぎる。
彼女どころか友達すらもいなかった日々。ひとり薄暗い部屋の中AKB48をビデオで何度も再生して歌い踊っていたことを。
男にとって彼女たちは天使であった。ゆいいつの心の救いであった。
あの頃たしかに自分は輝いていた、と男は涙を流した。 しまった。ズラがばれたのかと男はあせった。
なんせ安物である。風邪が吹くだけで少しズレたりする。台風の時などは飛んでいく。
夏場は地獄だ。ズラと生え際の間から不自然に汗が流れ落ちてくる。この時も汗が潤滑油の役目を果たしてズラがズレる。男は生きた心地がしない。
ハゲのせいでずいぶんと損をしたと思う。ハゲてさえいなければ自分の人生はまったく違ったものになっていたはずだ、と。 「こら、君たち。そこでなにをしてる!」タキシードに蝶ネクタイの老紳士が一喝した。
杖を振り回して路地裏に駆け込んでくる。
「ヤバい」
「きゃあああっ」
一目散に逃げ出す誠と來未。
男は命拾いした。 僕はあわてて路地裏から通りへ飛び出し老紳士の後を追った。
人混みの中に老紳士の白髪頭が揺れている。
「ちっと待ってくださーい!」僕は前を行く人々を掻き分け老紳士の肩を掴む。
老紳士は微笑を浮かべて僕を振り返った。 その微笑みには悪意のようなものがあった。
僕はぞっとした いや、そんなものはなかった。
ぜいぜいと息を喘がす僕に老紳士は優しく語りかけてくる。
「おや、どうかしましたかな」
「た、助けてもらったお礼を」
「そんなもの」と、老紳士は笑みを絶やさずに言う。「いりません。むしろ年寄りの冷や水だったでしょう。相手は子供。あなたお一人で、どうにでもなったはず」
「いや、あの二人は子供どころか人間ですらありません。鬼です、悪魔です。助けてもらってなければ今ごろ命はなかった」僕は身ぶり手振りを交え一気にまくし立てた。
老紳士は声を上げて笑う。「はははは。また、ご冗談を」
「冗談なんかじゃ、ありません」僕は必死になって老紳士にとりすがる。
「しかし、それほどまでにいうのなら」老紳士の目が険しいものへと変わった。「手伝ってもらいましょうかな」
「な、なにをですか」
「それは」老紳士はタキシードの懐へ手を入れた。 そして老紳士は懐からAKB老紳士と書かれた名刺を取り出した!
「みーんなのハートをわしづかみ、老紳士です(ハート)」と、愛らしく小首をかしげてVサインした。 ら、きっと僕はこの老紳士のことを軽蔑していたに違いない。
老紳士は懐から「宇宙航行技術研究所所長・浮田幸吉」と書かれた名刺を取り出した。僕に手渡す。
「宇宙航行技術研究所?なんですか、これは?」
「まぁ、端的にいうと宇宙ロケットの開発じゃ。で、あんたにそのパイロットになってほしい」
「えっ」僕は目をむいた。 目をひんむきすぎて、老紳士はドライアイになってしまった。 やがてドライアイはドライアイスになった。
老紳士の目からもくもくと白い煙が溢れてくる。 などといった妄想をしているうちに、いつの間にか僕は宇宙航行技術研究所に着いていた。
「ついてきたまえ」老紳士は建物の中へと入って行く。
その後に僕はつづく。
廊下にずらりと並んだドアをいくつか過ぎて、老紳士は立ちどまった。
「さあ、入りなさい。ここで訓練を受けてもらう」プレートに訓練室と記されたドアをゆっくりと開ける。
――中を見て、僕は驚愕した。 作業着姿の太郎は夢も希望もない顔でもくもくとベルトコンベアーに乗って流れてくる機械部品を組み立てている。
横一列に数十人が並んで、太郎はその真ん中辺りの工程を任されていた。両隣の作業員たちはイライラしている様子だ。
――と、太郎はコンベアーの上に設けられたレールから垂れる紐を慌てて引っ張った。横のランプが赤い光を放ってくるくる回る。
「またお前か!」班長らしき中年男が怒鳴りながら太郎のところへ駆けて行く。
「すみません……」停止したベルトコンベアーと中年男を交互に見て太郎はうなだれた。
きっと組み立て作業が間に合わなかったに違いない。
「もう、我慢がならん。おい」中年男は太郎の両隣の作業員たちへ目配せした。
太郎は作業員たちに両脇を固められ、部屋の奥へと引きずられて行く。 そう思って僕は、ぎょろぎょろと目玉を泳がせながらくりっと眼球をひん剥いた。 目玉のむき方はそのさらに上を行くが、果たして……。 と、俺の頭の中で何かが爆発した。精神の一部が崩壊した。
なんたる酸鼻極まる光景。太郎は作業員たちによって十字架に鉄枷で手足を拘束され、棘の鞭で全身をメッタ打ちにされたのだ!
「ぎゃあああああああ!」太郎は目とチンコの皮をひんむいて絶叫した。
太郎と老紳士とその他の作業員たちが集まってきた。
目玉焼きを食べて目をむいた。
「こんなに美味い目玉焼きは初めてだ!」と、みんなから褒められた。 と、老紳士が叫んだ。
「皆で、目玉焼き店を開かないかね? もちろん君が店長になってくれたまえ」
「はい、喜んで!」
僕は大きく頷く。太郎さんや他の作業員たちも、賛成の拍手をしてくれた。
一年後、店は繁盛し、ミシュランガイドに掲載されるほどの名店となった。
―― 第二部完 ―― 「う、うぅぅぅん。よく寝た」僕は身体中から生えた触手をヌメヌメと蠢かせながら目をかっぴろげた。
今日もいい天気だ。どんよりとした黒雲が空を覆っている。ピカッと一筋の光が走って、雷鳴が轟いた。
僕はベッドから下りる。ぬちゃっと粘りけのある畳の感触が足裏に心地いい。
狭い部屋の中は鼠やゴキブリ等のペットで満ち溢れ、ゴミ箱からは可愛いウジ虫くんたちが湧いていた。
今日も何かいいことがありそうだ。 すると畳に光輝く魔法陣のようなものが浮かびあがって、 僕はそれっきり、気を失ってしまった。
どれくらいの時間が経ったのであろうか。次に目が覚めると、外は暗かった。
鈍い痛みの走る背中をゆっくりと起こして、僕は部屋の中を見渡そうとする。
「大丈夫か?」
―?!
男の声。……知らない声?
ジャンプとエロ本の山をかき分け、カーテン裏に仕込んでおいた木刀を咄嗟に取った僕は、
見知らぬ声のする方にその先端を向けた。
「誰だっ!僕だけの城に入ってくる奴は!」 老いた母であった。母は、泣いていた。
「お願いだから次郎ちゃん、働いてちょうだい……」ハンカチを目に当てて、声が震えている。
「うるさい、くそババア!」次郎は身体中に付けた触手のオモチャを剥ぎ取り老いた母めがけ投げつけた。 次郎は今年で30歳だ。30歳にもなって職歴のひとつもない。
部屋のカーテンを閉めて年がら年中1日中触手のオモチャで遊んでいる。
おそらく身体中に触手をベタベタ張り付け何かしらの空想をしているのだろう。
時々、目をかっぴろげて奇声を張りあげ床をどんどん踏み鳴らす。空想が頂点に達したに違いない。
こんな生活に耐えられなくなって次郎の母は部屋へ足を踏み入れたのだった。 母は投げつけられた触手を拾って自分の体にべたべた張りつけた! つもりだったが、触手はするすると体に戻っていった
「???」
「どう?これ使えると思わない?」次郎は言った
「僕は30までただ単にニートしてたわけじゃない、これの研究をしてたんだ
そして今日ついに完成した、これで俺は大金持ちさ」目の色が夕焼けを反射して怪しく燃えている
「馬鹿なことを言わないで、こ、こんなものでどうやって?」母は次郎がおかしくなったかと思い訊く。
「それは…」 「こうやってだよ、くそババア!」次郎が叫ぶと触手は老いた母の服を脱がし始めた。
そう、触手はなんの意外性もない想像通りの陳腐な使い道だったのだ。
志村けんのコントの小道具みたく皺だらけで垂れ下がった乳を揉みしだき、黒く変色してびろびろに皮が延びきったマンチョに激しく出入りを繰り返す。
生理があがって久しい次郎の母にとっては苦痛以外の何ものでもない。
顔を歪めて次郎をキッと睨み付けた。
「実の母になんてことするの!やめなさい!」
「うるせぇくそババア。おら、感じろ!」引きこもり歴の長い次郎の頭は発想力が乏しいだけでなく、少し狂ってもいる。勃起もしている。
なんて息子なのだろうと母は心から悲しくなった。
ロクでなしだとは思っていたが、まさかここまでの人でなしだったとは夢想だにしていなかった。 何とかして引き剥がさなければ。しかしどうすれば……。
「この淫乱女め、自分から腰を振りやがって」
「え」
見上げると次郎の口がいびつに歪んでいた。
「え、じゃねえよ。くそばばあ 」
次郎の腰がいっそう激しく動き出す。その動きに合わせて、浮くような痺れがせり上がって来る。
「はぁっはぁっはぁっ」
いつの間にかそれは痛みではなくなっていた。自分に覆いかぶさる息子の温もりを感じる。
自分の腰は、何かをねだるように淫らに動いていた。
「そんな、んっ、なんで」
「くそばばあ」
「止め、なさい、ん、んぁあっ」
しかし次郎が人でなしになったのには理由があった。
あれは今から20年前の寒い日、次郎は小学校の帰り道に子猫を拾った。
段ボール箱で身を寄せ合って震えている6匹の中からいちばん不細工な子猫を選んだのだ。
「お前がいちばん貰い手がなさそうだな。だから、僕が貰ってあげるよ」
あの頃の次郎は心優しい人間であった。
子猫を飼うつもりの次郎に対し、両親があんな対応をするまでは――。 >>180
すまん、かぶったw
携帯はこれだから不便だ… と、家の外で誰か呟いていたが今の次郎には関係ない。
母の上に覆い被さり呪詛の言葉を延々と繰り返す。
「あの時お前が子猫を飼うことに賛成していれば。あの時お前が子猫を飼うことに賛成していれば。あの時お前が……」
「ごめんね、次郎ちゃん」母の頬を後悔の涙が伝った。 母の涙が、氷のような息子の心を溶かした。
次郎は腕の力を抜き、母を解放する。
「母さん、ごめんな」
その頃、東京では――。 都庁である。都庁が浮上、変形しているところを怪獣が襲ったのだ。
変形中は襲わないという鉄のルールを捻じ曲げて、怪獣は都庁を破壊していた。
爆発する都庁。こぼれおちる人間たち。そこはまさに地獄絵図だった。 怪獣は強かった。勝ちにこだわった。
アニメや特撮物にある暗黙のルールをガン無視した。
地球を救いにきたウルトラマンやロボットが無意味なアクションとか見せ場的な合体をしている時に情け容赦なく攻撃を加えた。
ヒーローたちはことごとく無防備なところを襲われたのだから、たまらない。憤死した。
人々は思う。「馬鹿げた演出に縛られてないで真剣に戦えよ……。ヒーローなら」と。 苦戦が続くなか、ヒーロー側にも好機が訪れた。
怪獣が自ら噴射した火で火傷を負ったのだ。
もがく怪獣をヒーローが背負い投げる。 そのときだ。都庁が所属する秘密結社TOKYOのボスから連絡が入った。
『すまん都庁。その状態を暫くキープしてくれ』
無理言うなよ、と思ったが、話を聞いてみると、怪獣が投げられる先の中野区と杉並区が大規模な反対活動に出たようだった。
地震保険も火災保険も怪獣は例外なのである。
都庁は怪獣を肩に担いだまま南を向いたが、今度は渋谷区と目黒区で反対活動が起きた。どうしようもない。 「いんや、そんな事はさせん!」
少年は呟いた。
思えば、小さい頃からずっと東京湾と一緒に育ってきた。親父の仕事場であった東京湾。
当たり前のように、家族と出かける先もいつも東京湾だった。
嫌なことがあった時も、東京湾は変わらずにそこにあった。何度こいつにたすけられたことか……。
自分の全て。東京湾。
俺は、弁護士になる、そう少年は思った。
ーー凄腕の弁護士になって、どんな団体の圧力も跳ね返してやる。怪獣なんざ、渋谷に叩きつければ良いんだ。 それ以来、渋谷駅前では、奇妙な都市伝説が生まれた。
「怪獣の受け入れ反対〜」とハチ公の銅像から声がするのだという。
人々は恐れ、「怪獣は東京ドームに押し込んでくれ」と渋谷区役所に電話が殺到した。 都庁は困り果て、新聞に募集記事を掲載した。
「求む。怪獣の受け入れ先」 しかし名乗りをあげる者などいるわけがない。
怪獣の麻酔はもうすぐ切れる。焦る都民。彼らの怒りの矛先は、怪獣を投げたヒーローに向けられた。 ヒーローは親が買ってきた服を着ていた。自分で服を買ったことなど、ただの一度もない。
オシャレには無頓着だった。 膠着状態を破ったのは、西から来た男だった。
「私が怪獣を受け入れましょう」
その男は、大阪を第二の首都にせんと画策する大阪府知事・下橋轍であった。
ノーベル賞に関する事柄と日本史との関係
http://s1.shard.jp/rabbit1/0204/42/280.html
数多くの事件の中で際立っているのが「三億円事件」だ。 忘れ去られていたヒーローにも限界が来ている。正直もう肩がヤバい。
「引き受ける、か……。あんたにそんな大役を果たせるとは思えないよ」
下橋を前に、TOKYOのボスである椎原は笑った。
「大坂の意地ってものもあるんですよ」
忘れ去られていたヒーローを窓の外に見ながら、下橋はそう言い返した。
「いいか、やはり首都のメンツってもんがある。怪獣は東京からは絶対に出さん。都内で処理する」
椎原の持つボスのプライドは絶対だった。話し合いでは簡単に変わりそうもない。
それに、ヒーローの体力が限界に近い。日本は俺がなんとかする。そして大坂を首都にする。
百万円おじさんと誓った約束だった。絶対だ。下橋は意を決した。
「決着が付きませんね。では、大坂の意地を披露することにいたしましょう…ヒーローの疲労だけに……」
下橋はにやっと椎原を微笑むと、いつの間にか手に持っていたリモコンの赤いボタンを押した。
「何の真似だ?」
その瞬間、天高くから凄まじいスピードで一筋の光が近づき、ヒーローに抱えられる怪獣を直撃した。
怪獣は光を浴びると、みるみる内にその姿を変質させてゆく。そう、スク水幼女の姿に……。
「やめろ!やめろぉぉぉぉ!都条例違反だ!くそっ!」
椎原は叫んだが、もう遅い。
「見ましたか。大坂のある商店街が製作した人工衛星です……これでもう、怪獣は東京にいられない」 みんなでつなぐSFリレー小説!
↑このスレも>>1が立てたの? なんだこのドラマは。あまりにつまらない
僕はテレビを消すとベッドに横になった。
ドン、ドン
またあの幽霊か。
「おい、静かにしろ。眠れないだろ!」
僕は叫んだ ペニス一郎は
勃起したペニスを
露出すると
通学中の女子中学生に
見せ付けました。 その様子を影からうかがっていた弟の二郎が苦々しくつぶやいた。
全く兄さんは、いつもこうだ。
もう何度引っ越したか分らない。
アパートからアパートへの渡り鳥のような生活。
兄がおかしくなってからというもの、枕を高くして眠れた日なんて在りやしない。
こうやっておかしな行為をするたびに校区(懐かしい言葉だ)じゅうにその噂は広がって
あっという間に震源地たる住みかを突き止められてしまう。
都会でもこうなんだから田舎じゃもっと早いだろう。
と言うかそもそも田舎には病院も無いし、それ以前に見ず知らずのむっさい野郎二人(かつ一人は精神病患者だ)
を受け入れるような余裕も、在るはずがない。 突然の事だが聞いて欲しい。
俺の名前はミスターアヌス。その道ではちょっと名の知れた肛門鑑定士だ。
今日は俺が今まで受けた仕事の中で、もっとも印象深かった話をしよう。
――それは、一年前のことだ。
その日の俺は下痢気味で、銀座の街中を内股気味に闊歩していた。
すると、俺の前にワインレッドのスパンコールドレスを着た、美しい女が現れて言った。
「お兄さん、臭うわよ」
莫迦な! ……漏らしているはずは無い。さては貴様、くぁwせdrftgyふじこlp 神のみぞ知る。カミュの死はノーベル賞フリークの的に 「ミラア、ミラア、ミラア」
創作文芸板の雑談スレは、早朝に発せられるこの甲高い奇声三連発から始まる。
「コーヒー飲んだ」
「うどん食った」
ミラが名無しで書き込めば、一日の始まりだ。 「チンポって奴隷は小さくて、性に奔放だった奴らはデカいんだってね」
スレの嫌われ者のコテハン、話をぶった切って、唐突に無意味な事を言い始める。
「死ね」
「消えろ」
すかさず園児を嫌っているアンチ達の辛辣なレスが書き込まれる。
頭のおかしい園児は、そんなレスでも反応があった事に満足するのであった。 「スレッド自体が破綻してるよ」とどこからともなく声がした 「スレッド自体が破綻してるよ」とどこからともなく声がした 十月X日は存在しない日だった。
何故なら、Xは、傾けると十という漢数字になる。
そして十も、傾けるとXというアルファベットとなる。
即ち「十月X日」とは、傾ければ「X月十日」、
どう弄っても存在しない日にちだったのだ。 ああ、ぼくたちは不在の予定日の小島へ向けて小舟を漕ぎだし朝もやに消えてゆこう。なぜならノーベル賞は待っている。濡れたTシャツに透ける乳首に恥じらうこともせず小島の浜辺の波打ち際で横たわり、あのこは待っている。 高金、彼の文学がこの世界でサイバー戦争を起こした。もはや、これまで。僕は亜細亜の平和を望んでいた。 だが、平和だけでいいのだろうか。僕は自問する。
疑問と逡巡は、どこからともなく声を運んだ。
「スレッド自体が破綻してるよ」
――いや。そんな事はありえない。僕はここにいるのだから。
声はなおも続く。
「これのどこがリレー小説なんだ?」
――なにを言っているんだ。僕はただ平和を望んだだけだと言うのに。
邪まな意識が拡大してゆく。延々とわだかまったワナビの悪意。
「クソスレ乙」
僕の自我は崩壊した。 金座は百歳百歳、銀座は百歳百歳。でも金座は今はない。銀座は双子座に向いている。 ――つまり、それは世界各地の人間から人間へと電車への純愛をリレーのように
伝えて行くということだと児玉清は解釈した。
そしてカミュの国の失われた金座で、aは三千の木霊が思い思いの点を打つのを見て
自我が崩壊した。彼の自我はいつか不在の日に到達する事を思い描きながら
霧散していき朝もやとかした。
その光景を小島で眺めていた児玉は、あのこの胸にある双子座に亜細亜の
平和を願うのだった…
「クソスレ乙」 銀座へここ数年行っていない。蠍座の女を歌う男の紅白は今年も危ない。今度、お台場へ行ったら小林幸子の衣装で、僕は愛を叫ぶ。 いや、待てよ。そもそも愛とは何だ?俺は答えを探しに、銀座のネオン街へと足を向けた。 直江兼続が出頭した。蛇使い座はまた復活する。ライジングサンまた日が昇る。双子座のネカマ、またやれる。お台場で99が叫ぶ。
バナナを横領するな。
「今日の突き出しは他の常連さんから好評を頂いてるのよ。小島さんのお口にあうかしら。のどぐろの煮付けよ。あら、ボトルの残り、これっぽっちしかない。あたらしいの入れましょうか。ねぇ、なにを考えごとしているの。やぁねぇ、小島さんったら」 「ママ、おれは小島じやないよ」「あら、やだ、児玉さんだったわね。随分いらっしゃらないから間違えちゃったわ。ボトル入れましょうね。カミュのV・SO P 入れましたからね」児玉はカウンターにうっぷしてケラケラと笑う道化へと変容したもう一人の自分から目をそらした。 火星でアタック25を見ようとした。
火星の首都はどこ?
ザキエル!
それはしと 滑ってる。バナナの皮で転んだとき、
僕は世界で一番バカだと思った。
今度、氷川清に恋人もオバンですかと
綾小路きみまろにインタビューをしよう
え?まさかロリそんなバナナ 黒く焼けた女子高生は自分の肛門にバナナを入れた。
「先生は今なら私のウンコがついたバナナ食べられる?あたしのこと愛しているなら食べられるよね」
男は頷いた。すると女子高生は男の顔にまたがり、口に肛門を押し付けた。
「いくよ」
放屁音とともにビター・スウィートなチョコレートバナナが男の口に流し込まれた。
男は勃起しながら、貪り食う。女子高生は恍惚とした表情でルーズソックスを履いた足でそのぺニスを踏みつけ擦った。
「ねぇ、さっきから何を考え事なさってるの。やぁねぇ、児玉さんったら。今年もノーベル文学賞は外国の方なのね。ああ、私が生きてる間に児玉さん、ノーベル文学賞とってくださるのかしら」
「ふむ、それよか、ママ、そのバナナ食べたいんだけど。 あとチョコが有ったら、すまないが、鍋で溶かしてもらえないかい」
「いいわよ」カウンターの上のバスケットの中からバナナを男は取り出し皮をむきはじめた。
「チョコをかけて召し上がるんでしょ。児玉さんって変なひと、ふふ」 大阪府三島郡島本町の小学校や中学校は、暴力イジメ学校や。
島本町の学校でいじめ・暴力・脅迫・恐喝などを受け続けて、
心も身体も壊されて廃人同様になってしもうた僕が言うんやから、
まちがいないで。精神病院へ行っても、ちっとも良うならへん。
教師も校長も、暴力やいじめがあっても見て見ぬフリ。
そればかりか、イジメに加担する教師もおった。
誰かがイジメを苦にして自殺しても、「本校にイジメは
なかった」と言うて逃げるんやろうなあ。
僕をイジメた生徒や教師の名前をここで書きたいけど、
そんなことしたら殺されて、天王山に埋められるかもしれ
へん。それで誰にも発見されへんかったら、永久に行方不明のままや。
島本町の学校の関係者は、僕を捜し出して口封じをするな。 最後は必ず下ネタや駄洒落で締める
これがオレ達のルールだった 北関東から転校した僕はそんな理不尽に息をひそめて、
ただひたすらに卒業を待つしかなかった。
この学校はおかしい。外部からの干渉が無いのと成績を楯とした箝口令によって
完全なブラックボックスと化している。
だから、全校集会で教頭があの発言をしながらも股間を盛り上がらせていたことも、
ましてや校長が実の娘に関係を迫った結果、
手酷く拳の洗礼を受けて長期入院をする羽目になったこともが全て世間に伏せられている。 『ご要望、ご質問、リクエスト、今週もたくさん頂きました』
昼休み、生徒役員が交代で案内役を務める校内放送が始まった。
水曜のナビゲーターは書記の清水さん。クラスでは隣同士。
12:30からのチャレンジコーナーでは、
・脱いだ下着で黒板を消し、直ちに装着
・稼働中の黒板消しクリーナーに跨り、振動に耐えつつトーク
寄せられた中から以上の2通を一度に実践するという。
何事もソツなくこなす彼女だ、動じることなくクリアすることだろう。
……今週も採用されなかったな。
荒んだ学校生活。このコーナーへの投稿だけが僕の心の支柱だ。
清水さんの任期中に読み上げられる日が来るのだろうか? そして彼女の限界をギリギリを超えるその瞬間に立ち会いたい。
午後の授業はいつの間にか終わっていた。
気付けばノートは無軌道に書きこまれた清水さんにしてもらいたいシチュエーションに埋め尽くされていた。
これはヤバい。病的だ。自覚はしていても止まらない。あの二つのリクエストを同時にクリアした時の彼女の決意の中に迷いを消しきれない表情。あの先を見てみたいんだ。 隣のクラスの中川さん、だと思う。子供たちの拍手に包まれている。
余韻に囚われた僕の肩に載せられた手。生徒会書記の清水さんだ。
「どうだった?」
「驚いてる。紙芝居ってスゴいな……」
金曜の朝、投稿ポストの前に立つなり躍り出た人影が腕を掴む。
「投函しちゃダメ、これを、教室に入る前に読んで」
清水さん?思う間もなく僕にメモを握らせ、放送室へ身を隠してしまった。
『疑われてる、投稿は危険、明日13:30図書館』
このメモと紙芝居の関係は?そしてなぜ僕に?
「あなたの成果でもあるのよ」
意味が分からない。
「中川さんのブラの中にはね、左右計6匹のカナブンがいる」
「それは……僕が考えたのと……じゃ、乳頭にイワシ缶の汁が!?」
「塗りこんであるわ。ごめんね、ミヤマクワガタは入手できなかった」
処刑場での長松と妹の会話。父兄さえも目を潤ませた切迫感、悲壮感。
それを引き出したのは6匹のカナブン……
しばらく腰の上がらなかった中川さんが身を起こす。
今日の気温には厚めなトレーナーにエプロン姿。彼女の瞳も潤みぎみだ。
「中川さんを紹介するわ、彼女は校長に解散させられた演劇部の元部員」
カナブンの巣に気を取られ、十分理解できた自信はない。
「目的を共にする仲間よ」
今は複雑な事情まで知らなくていい。僕が呼ばれた理由は単純だ。
校長の娘との接触に協力して欲しい――それが清水さんからの依頼 紙芝居の最中、胸の先端付近が勝手にモソモソ動いているところ
なんて誰にも見られる訳にいかない。相手が子供達なら尚のこと、
恐らくは黙っていてはくれないはず。余裕のある厚手の衣類でカバー
するのは賢明といえる。しかし、今はまだカナブンが出没する季節。
あの下は薄着に違いない。ブラジャーだけの可能性も十分にある。
下着の構造には明るくはないが、吸着するほどフィットしたもので
ない限り虫に逃亡されるのでは?――中川さんが俯き加減になるたび、
スウェットが僅かにたるみ、揺れる首元へと目を奪われ……
「――ねぇ、ちゃんと聞いてくれてるの!?」
清水さんに睨まれてしまった。
「あ、……うん。校長の娘が病院に監禁されているんだよね?」
「そう。看護師たちを欺くためのトラップを考案して欲しいの」 だが、どこからともなく響く歌に耳を奪われる。
ペニス一郎「ペニゴ〜、ペニゴォオオゥ〜」 ダイエットよりは、南南西の会員に矢井という人物と再構成会場の水沢に逢いたかったんだよ < _-=≡:: ;; ヾ\ > 信心しても、もう会えないニダ!
< / 元法華講 ヾ:::\ >
< | 行方不明 |::::::| ←仏罰&P献金 >
< ミ|-=≡、 ミ≡==- 、 |;;;;;/ > ノーベル平和賞、買いたいニダ!
< || <・>| ̄| <・> |── /\ >
< |ヽ_/ \_/ > / >
< / /( )\ |_/ > 夜間短大ギリギリ卒業ニダ!
< | | ` ´ ) | >
< | \/ヽ/\_/ / | >
< \ \ ̄ ̄ /ヽ / / >
< \  ̄ ̄ / / \ >
//  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \\ \ \ ___
/ ―\ マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイの扶養家族になれますように
/ノ (@)\ マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイの死亡が正式に発表され、密葬されますように
.| (@) ⌒)\ マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイのミイラができますように
.| (__ノ ̄| | ///;ト, マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイが日本の国立大学から学位を買えますように
\ |_/ / ////゙l゙l; マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイが園遊会や宮中晩餐会に呼ばれますように
\ δ _ノ l .i .! | マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイが浅井を折伏できますように
/´ `\ │ | .| マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイがアフガニスタン、イスラムで対話できますように
| 元法華講 | { .ノ.ノ マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイに選挙権がありますように
| カモ信者 |../ / . マハーロ、バカヤロー、キンマンコ、センセイが日蓮正宗に帰依できますように バナナを握りつぶしたところで、バナナの「物そのもの」は死にはしない。
単にバナナの現象をつぶしたばかりだ。 リンゴを握りつぶしても同じことが言えるだろうか、
彼は果物の存在ついて1年以上思索に耽っていた。
リンゴの形、原型はないがミックスジュースにしてもリンゴという物、存在は消えていない。そんなことを考えながらムラタナオキはバナナとリンゴのミックスジュースを飲んだ。うまかった。 僕の知り合いの知り合いができたネットで稼げる情報とか
念のためにのせておきます
グーグル検索⇒『金持ちになりたい 鎌野介メソッド』
DBLI1 誰でもできる嘘みたいに金の生る木を作れる方法
念のためにのせておきます
いいことありますよーに『金持ちになる方法 羽山のサユレイザ』とはなんですかね
YD8 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています