【ラージフォーマットの大きな画像はなぜそんなに重要なのか?】

「私に数えさせて」、「どれだけあなたを愛しているか」と詩に詠んだエリザベス・バレット・ブラウニングにならって、
ラージフォーマットの魅力を数えてみよう。

1.数についていうと、ALEXA LFラージフォーマットは、従来の36 x 24 mmのフルサイズよりも、横0.7 mm、縦1.54 mm大きい。
つまりこの2つのフォーマットがほとんど同じで、互換性がある。

2.フルサイズは、スチル写真の世界で100年以上にわたり世界標準として多くの人が慣れ親しんでいる。

3.ラージフォーマットの画像では、スーパー35 mmよりもはるかに自然なパースペクティブと拡大率が得らる。

4.広角レンズでの歪みが少ない。

5.被写界深度もより自然になる。

6.ラージフォーマットは、65 mmフォーマットと共通する多くの特徴がありつつ、レンズは全般的により小型、軽量で、明るい。

7.ラージフォーマットのインフラはすでに整っている。すなわち、300万本以上のフルサイズのスチル用レンズが世界中に存在する。

8.ラージフォーマットおよびフルサイズ用レンズが最近になって数多く登場:ZEISS CP.3、Leica Thalia、Cooke S7/i、Leica M0.8、
AngenieuxのType EZ、Ultra 12xズームレンズ、シグマ、IB/E OpticsのRaptorなど

9.ALEXA LFはすべてのスーパー35用レンズと互換性があり、LFセンサーでスーパー35の撮影が可能。

10.ラージフォーマットセンサーは、設計者にとって感度、ダイナミックレンジ、解像度などさまざまな点でフレキシブル。

11.映像制作世界でラージフォーマットが世界的に広がらなかった唯一の原因は、ネガフィルムの高いコスト。それは過去の話だ。

フィルムアンドデジタルタイムズ 86号(2018年2月発行)からARRIラージフォーマットカメラシステムに関する記事を抜粋した64ページの特集号です。
https://www.fdtimes.com/language/japanese/