一方、同時刻、とあるホテルで行われた
こちらの秘密会合では……

理沙子「……新女時代から、噂では聞いていたけれど……」
上原「私も信じられないが、これは……」
マリア「…これがなければ、あの不可解な現象も説明はつかないわ
    私一人で、あのオカルトじみた演出が出来るとでも?」
市ヶ谷「…なるほど、そうであるならこのワタクシの威徳が
    あまねくファンに伝わった経緯にも納得がいきますわ」
龍子「……威徳?洗脳波の間違いじゃないのか?」
市ヶ谷「…はぁ!?……なんなら、アナタにも胸と言わず腹と言わず
    ワタクシへの敬意をブチ込んで差し上げましょうかしらぁ?」
龍子「…上等だ、やってみろ!ヤれるもんならな!」
上原「……お前らな、いい加減にしろ」

祐希子「新しく建てられた新日本ドームの外周に、こんな仕掛けが…
    まるで天使の輪……ってかまんまアレよねこれ」
来島「巨大な精神感応装置……建物の基礎自体にこんな仕掛けを
   施すなんてな。所属してた俺らですらこんなの知らなかったぞ」
マリア「まぁ効果は未知数だったみたいね。これが新女によって
    為されたことかどうかも、今となっては定かでないし」
理沙子「何かの実験のためか、企業、それとももっと上の……」
上原「…考えたくないな」
市ヶ谷「少なくともある程度の効果は立証されましたわね……フフフ」
龍子「…お前、今良からぬ事企んだだろ」
市ヶ谷「…さぁ、どうですかしらぁ?」

祐希子「とにかく解体よそんなもん!こんな危なっかしいもん
    あたし達にはいらないわ!そうでしょ先輩!」
龍子「…だな。イカサマの人気なんかアタシらには必要ない」

理沙子「…そうね。次の委員会で議題に掛けるわ」