>>310
不死人が何度も甦る原因は、人間性が死と対極の“生”の力を宿すから。
差異の力が無くなったから甦るわけではなく、むしろ生の差異が機能しているから甦る。
“死”は 肉→腐れ→骨→灰 と、時間の経過によって肉体という同一性を“散らせる力”とも言いかえられる。
対して“生”はひとつの個(同一性)に“集まる力”と言える。不死人が甦り、人間性(敵mob)や追うものが追尾する理由は、まさにこの生の力に起因している。
その生の力を宿す人間性が弱まった不死人が亡者(hollow)となる。居ても居なくても変わらない矮小な存在であり知能が衰えた人のクズ。
そんな亡者のように人間性をひたすら矮小化させて行き着く先にあるのが“おぞみ”(虫/ウジ)であり、これが火防女が人間性に感じる蠢きの正体。
おぞみは知能を廃して肉体を矮小化させることで火のない世界(深海)に適応できる。
その秘技を身をもってして試みたのが深みの聖者ことエルドリッチ。

竜と人は同じ不死でもニュアンスが異なるのはその通り。
竜は不死(undead)ではなく不変(everlasting)。