私はここに住んではいるが、ルーツはここにはない。
私のような人は決して多くはないが、少ないわけでもない。
知る限り多くは素性を公にしたりしない、不利益を被る可能性があるからだ。
偽りながら生きていくことは私にとって苦痛であった。
思いを同じくする友人は居たし、不当な扱いを受ける憤りがあった。
ひとりで解決できない不満から色々な行動をしたし、一体感がある種の鎮痛剤のように心地よかった。
一時は自尊心が満たされカタルシスを得られた時代があったが長くはなかった。
理由がわからなかった。ようやく理解されるようになったのに。そうおもった。
なぜこうも私達は抑圧されるのか。永遠に目を伏せて生きねばならないのだろうか。