流行に迎合せず昔ながらのスタイルを堅持し続ける岩波の生真面目さも理解できるし、
他社の児童文庫のアニメやコミックみたいなポップな絵柄とド派手なデザインの
表紙や挿し絵に対して違和感や不快感を抱く人がいる事も分かるけど、
年少読者に実際に手に取って読んでもらう(≒売る)には必然の手段なんだろうなぁ。

ただ、コミック調の絵柄には流行り廃りがあるから、一時のポプラ社文庫みたいに
十数年後には陳腐化して「何これダサっ!」となっちゃうリスクも抱えてるし、
その手の商業主義に塗れた書物が「永遠の愛読書」となり得るかは疑問。
放映期間=賞味期限のTVキャラ玩具みたいに使い捨ての「消費財」になる危険性も。
そうなると時代を超えて名作と呼ばれる作品は、青い鳥文庫の「新装版」みたいに
流行に合わせてパッケージのリニューアルを繰り返す必要が出てくるかも。