共産党の志位和夫委員長は9日、仙谷由人官房長官と国会内で会い、北方領土問題について、1951年のサンフランシスコ講和条約を見直した上で、
「千島列島全体が平和的に画定した正当な日本の領土だ」との立場からロシアと交渉するよう求めた。これに対し、仙谷氏は「条約の再検討は難しい」と述べた。
 
日本政府は同条約で千島列島の領有権を放棄したが、北方四島は千島列島に含まれないとの立場を取っている。志位氏は「北千島を最初から領土返還交渉の枠外に置いたために、
残りの南千島(国後、択捉両島)も返還を要求する正当な根拠を失うことになった。歯舞、色丹は北海道の一部だ」と指摘した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010110900461