誰か俺のラブレターを見てくれ
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何度も迷ったんです。
まったく唐突な話だと思われるでしょうが、僕にとっては唐突じゃないんです。
ずっと胸の奥底に閉じ込めていたんですが、今日になっていよいよ、告白しようと
思いました。ただ、気恥ずかしさから、先輩とも、佐々木さんとも呼んだことが
なかったですから、何て呼べばいいか迷っています。でも、今日は、不快かもし
れませんが、佐々木さんと呼びます。
僕は佐々木さんのことが好きです。大好きです。好きで好きで、たまらないんです。
ぱっちりとした目に浮かぶはつらつとした感じがとっても魅力的で、
それに底抜けのあの明るさ、目のくらむようなあの明るさ、そこに内気な僕は
すっかり惹かれてしまいました。思いもよらない告白でしょうか。しかし、僕は一目
見たとき、そこでもう心を奪われてしまって、こんなにもかわいい人がいるとは生き
ていてまるで知らなかったから、本気で好きになりました。 僕は弱っちくて、繊細ですから、たとえばインスタのストーリーを見てくれたか
どうかだけでも一喜一憂するんです。佐々木さんにはなんでもなくても、僕は心を
かき乱されて、まどわされ、取るもの手につかなくなってしまうんです。ある日でし
たか、ストーリーに反応してくれたことがありましたが、その時の僕の胸の弾けようと
言ったら! うっとりしてしまって、僅かな返信に夜遅くまで悩んで、幸せでした。
もっとそういう風にアプローチをかけたいんですが、僕は臆病でもあるんです。
ほんのちょっとしたこと、綿にでも傷つけられるから、自分からアタックするのが怖
くてなりませんでした。好きなのに。 そして、正直に白状すると、佐々木さんと話している時の僕の変な感じは全部演技
なんです。まるで小学生みたいな話ですが、口下手な僕は佐々木さんの気を引くために
わざと変人を演じていました。僕には他にどうすれば良いかわかりませんでしたが、し
かしそれで話が長引き、脱線してしまっても全然構いません。むしろ、好きな人と一緒に
いれて心地よかったです。家を見てみたいと言われたときなんかは、嬉しさと驚きでぐち
ゃぐちゃになって、もだえ苦しみました。男子高校生にとって、絶対に勘違いしては
いけないラインに、嫌われているのかどうかというのがあります。僕はそこら辺の
判断は上手い方なんですが、今しばらくは難しいです。嫌われてないと思おうとし
ているところもあります。 ともかく、僕は、これまでの恋愛が大変な思い違いであったとよくわかりました。
これがほんとの初恋です。だから、佐々木さんの前で他の女子の話をする時、僕はいつ
も心をきりきりと痛ませていました。心の底から好きな人に対して噓を、あまつさえ、
別に好きな人がいるという噓、僕は激しく後悔しています。けれども、佐々木さんに僕
の好意を知られるのも恥ずかしかったからですから、僕は泣く泣く仮面をかぶったままで
いたのです。 そんな僕も、段々と、好きを隠していること、抱えたままでいることが、いよいよ辛く
なってきました。おかしな話です。自分勝手です。笑ってください。しかし、ある夜に夢
で佐々木さんを見てしまって、もう駄目でした。夢の僕は現実よりも勇敢で、すでに好き
だと伝えていましたが、そう考えると、現実とのギャップ、これがますます辛い。だか
ら、打ち明けてしまいたくなったのです。 実のところ、対面で告白したかったのですが、僕の勇気では手紙が限界でした。
しかし、こちらの方でよかったかもしれない。何の偽りもありません。恐らく、周りの人
が思うよりもずっと僕は女々しいでしょう。こんな手紙は初めてです。
僕はやっと、この手紙、で以て、仮面をはぎとり、素をさらけ出せました。 ただ、噓は言っていませんが、まだ言えないことがあります。つまり、好きですの次に
くる言葉、つから始まっていで終わるあの言葉、こればかりは言えないんです。僕は
世界で一番佐々木さんのことが好きな人ですが、佐々木さんは僕をそう思っていない
だろうし、僕には何の自信もないからです。それはまたの機会に取っておきます。
でもこれだけは絶対。僕は佐々木さんのことが好きです。 最後に、一つお願いがあります。それはこの手紙のことです。
恐らく差出人が誰であるかもう察しづいているでしょうが、とにかく佐々木さんが思う
その人に手紙のことを触れないであげてください。友達に手紙のことを言っても大丈夫
ですが、その人の耳に入らないようにしてあげてください。僕は弱っちいんです。
END 歯もげぇ層下☆_(:3 」∠)_ブゥポッポッポッ☆♪ 日清ほんめんニート☆_(:3 」∠)_ブゥポッポッポッポッ☆♪ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています