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後期クイーン的問題とかってくだらない。
0001名無しのオプ
垢版 |
2010/12/11(土) 09:16:38ID:QQZnlmIK
第一の問題
「作中で探偵が最終的に提示した解決が、本当に真の解決かどうか作中では証明できないこと」

第二の問題
「作中で探偵が神であるかの様に振るまい、登場人物の運命を決定することについての是非」

もっともらしい名前がついてるけど、こんなんの問題でもなんでもないじゃん。

第一の問題は現実でもそうでしょ。作中に限らない。
法廷に出された証拠がすべてで後は存在しないなんて思ってる人いるの?
新情報が出て判決が覆され、冤罪が証明されることもある。

第二問題なんて、問題ですらないじゃん。こんなの問題視するほうがどうかしてるだろ。
ほとんどのミステリーは探偵が指摘した後、ちゃんと司法の裁きを受けてる。
探偵が神だなんて誰も言ってないだろ。
探偵の存在そのものが事件に与える影響というが、そんなの警察でも一緒でしょ。
警察の捜査から逃れるために、証拠を隠滅するために、殺人を起こすことだってある。
0156名無しのオプ
垢版 |
2011/04/13(水) 15:22:50.66ID:/f6DbjzP
後期クイーン問題とその解決法
http://d.hatena.ne.jp/pucci2486/20080825/1219666498

法月綸太郎のクイーン論について
http://d.hatena.ne.jp/lemniscus/20100320/1269079202

ギリシア棺論争発掘録
http://longfish.cute.coocan.jp/pages/2011/110310_fareplay4/

法月綸太郎の評論集2冊
http://d.hatena.ne.jp/simokitazawa/20070125/p1

後期クイーン問題の解法、あるいは法月綸太郎の苦悩の無底性について1
http://tokyo.cool.ne.jp/meikyu/art00/onk0006.html

「後期クイーン的問題」レクチャー
http://www.geocities.co.jp/Bookend/9492/essay/novel/latequeen1.html

『TRICK』と後期クイーン的問題
http://www.aurora.dti.ne.jp/~takuma/essay/taidan_02_01.html
0157名無しのオプ
垢版 |
2011/04/21(木) 01:04:07.86ID:O92m/KTn
いくつか紹介

* 法月綸太郎「初期クイーン論」

一応、後期クイーン問題を提起したとされる文章。
しかし現在「後期クイーン問題」で連想される偽の手がかりの問題は、
この「初期クイーン論」でも、続編に相当する「一九三二年の傑作群をめぐって」でも
中心の問題ではない。
また、クイーンの作家的変遷を数学基礎論の歴史に重ねられていくけど、
実際の数学基礎論の歴史評価とはほとんど関係なくて見立てや暗合に近い。

実際の主題は、レベルの階梯化やレベルの混同によって生じる
探偵小説の不均衡かつ動的な構造の分析をクイーンの実作から読み取ること。

偽の手がかりによる探偵の操りは、
犯人=死体トリックや(作者名=探偵名によって行われる)読者への挑戦
などと並んで、探偵小説構造の不均衡さの事例として扱われるだけで、
偽の手がかりの処理の仕方といった問題を扱うわけではない。
0158名無しのオプ
垢版 |
2011/04/21(木) 01:07:54.45ID:O92m/KTn
* 巽昌章「法月綸太郎論 「二」の悲劇」
法月の小説作品だけでなく評論も含めて論じた法月論。
法月の後期クイーン論については、偽の手がかり問題としてではなく、
探偵小説に見られる構図や図式の問題としてとらえている。

さらに、法月の評論「浜村龍造を殺そうとかまうものか」に対して
>> ここで法月は、すかさず見る--見られるという無限の循環を示唆する。
>> これは、いわゆる後期クイーン的問題と類似した思考である。
と書くように、法月の他の評論とも連続した問題系として扱っている。
0159名無しのオプ
垢版 |
2011/04/21(木) 01:27:34.74ID:O92m/KTn
* 法月綸太郎「複雑な殺人芸術」
扱っているのはロス・マクドナルド作品(主に「ウィチャリー家の女」と「さむけ」)
で、いわゆる「後期クイーン問題」(偽の手がかり問題)とはほとんど関係ない文章。
しかし語り手=探偵による主観的一人称と神の視点の緊張関係、
名前や立場の入れ替わり・混同など、
法月のクイーン論自体とは密接に関連した内容になっている。
0160名無しのオプ
垢版 |
2011/04/21(木) 01:45:12.29ID:O92m/KTn
* 北村薫「ニッポン硬貨の謎」
作中で述べられているクイーン論の原型は北村の学生時代に書かれたものなので、
法月のクイーン論とは直接的には関係しない。
しかも、一見すると「シャム双子の謎」への評価が法月と逆のように見える。
法月が「シャム双子」を本格推理小説のゲーム空間の瓦解を示す作品と述べるのに対し、
北村はもっともクイーンらしさの出た作品として肯定的に評価する。
しかし、二人の論は根底の所で繋がっている。

犯人の指摘がどこで止まるか解らない作品であるがゆえに読者への挑戦が入らず
同じ理由で最後の犯人決定も論理以外によってなされるのだという北村の指摘は、
階梯化による不均衡さや最終的な推理の恣意性といった法月の指摘に共鳴する。

また「もっともクイーンらしさの出た作品」において、
初期クイーンのトレードマークともいえる読者への挑戦を入れられなくなる
(しかも、メタレベルでの偽の手がかりが理由で)という「シャム双子」の構造は、
ゲーム空間の遊技性の追求がスタティックなゲーム空間自体を瓦解させる
という法月の論の実例とみなせる。
0161名無しのオプ
垢版 |
2011/04/26(火) 04:17:24.42ID:G+9tyRpw
このスレにはプロがいるな
クイーン&ロスのスレとレベルが違うわ
だから伸びないね
0162フレンチ警視
垢版 |
2011/04/29(金) 20:23:47.54ID:9A9Td5ew
中期クイーン問題も忘れてもらっては困る
0163名無しのオプ
垢版 |
2011/05/02(月) 22:42:39.37ID:w97FdnF1
* 笠井潔「探偵小説論II 虚空の螺旋」
8章のタイトルが「後期クイーン的問題」

おそらく後期クイーン的問題という言葉が使われた最初期の文章。
それが法月の「初期クイーン論」によって提出されたとしているけど、
具体的にどういう問題を指しているのかは書いていない。
偽の手がかりよりは犯人による探偵の操りに重点を置いていて、
クイーンの作品だと「十日間の不思議」を重視している。
いつもの笠井の評論と同じく時代的精神だとか現代社会とかに結びつけて論じている。
0164名無しのオプ
垢版 |
2011/05/02(月) 23:19:11.39ID:w97FdnF1
* 笠井潔「探偵小説と二〇世紀精神」
「シャム双子の謎」と「ギリシア棺の謎」を扱った部分が
法月の「初期クイーン論」と重なる。ただし法月に全面同意ではない。
この二作品には論理的不備があるとして、かなり細かく論じている。

もしかすると後期クイーン問題=偽の手がかりの問題
という印象の普及にかなり貢献した文章かもしれない。
0165名無しのオプ
垢版 |
2011/05/02(月) 23:41:10.48ID:w97FdnF1
* 飯城勇三「エラリー・クイーン論」
第二部の「ギリシア棺の謎」論は、法月・笠井の主張への反論。
おそらくクイーンが考えていたことを越えた論理を用いて
「ギリシア棺」の推理に不備がないことを論証しようとする。
(飯城の言うような複雑に入り組んだ論理をクイーンが実際に考えていたなら、
そのことを作中に書かず不備と誤解される書き方をするのは不自然だと思う)。

クイーンばりにアクロバティックな論理が楽しめるので
正しいかどうかと関係なしに面白い。

第三部は副題が、<後期クイーン問題>論。こちらは評論としては少し弱い。
法月や笠井の論がクイーンやミステリの歴史的変遷について
(成功しているかはともかく)論じようとしているのに対して、
飯城はクイーン作品を賞揚する姿勢が出すぎている印象を受ける。
0166名無しのオプ
垢版 |
2011/05/03(火) 00:01:38.96ID:VCjJ1a5L
* 諸岡卓真「現代本格ミステリの研究」
副題が「「後期クイーン的問題」めぐって」

後期クイーン問題=探偵の唯一最終の真実への到達(不)可能性をめぐる問題
を扱ったとみなせる諸作品をとりあげ、いかに処理されてきたかを論じる。
どの作品の論も同じような読み方をひたすら反芻しているため
文芸評論的な面白さはちょっと乏しいけど、後期クイーン問題受容史研究としては有用。
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