山田風太郎 其の二十三©2ch.net
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風来って、作者の自己評価と読者の評価との乖離が不思議というかわからんでもないというかだよね。 立川文庫みたいな活劇や単純なヒーロー譚を書きたくなかったんだろう
江戸忍法帖も子供向けみたいだからって理由で嫌ってた
でも読者が好きなのは昔からそういう分かりやすい小説なんだよね
十兵衛は唯一作品を跨ぐヒーローだけど、
柳生も魔界転生も話を終わらせるために無理に出しただけだからな
そもそも借り物のヒーローで山風のオリジナルキャラでもない 八犬伝読了。文庫の解説見たら、お姫様のために系の作品に
飛騨・風来・八犬伝・剣士伝があるがと書いてあったので、昨日一昨日で風来と剣士伝を読んだんだけど
これがB・C評価なんだ…めっちゃ面白いのに…って感じだったな
御家・主君?知るか!自分が守りたいもののためなら死ぬことなんて無問題だぜ!
ってすごく格好いいと思うんだけど、200のいうような感じで、風太郎センセはこういう系統の話は好きじゃなかったのかな? ろくでなしの野郎共が女のために戦う系の話が好きだったら明治断頭台も読んでみろ >>202
こらこら、ネタバレなやいかw
余談だけど、『明治断頭台』から「正義の政府はあり得るか」
だ け を
収録するという暴挙をやってくれた時代物のアンソロジーがあるらしい。 お姫様に限らず「何かの為に命を投げ出す」という行為(者)が
山風(の世代)にとって如何なる意味を持つのか、
彼等がそれをどんな視線で見ているのか、
そこにもっと考えを致さないと山風を読み切ることは出来ないと思う。 >>204
『警視庁草紙』のラストもお姫様の為じゃないけどそういう話になってるよね。
またそれを書き続けたのが、「列外」だった山田誠也という青年の後年だった事も念頭におくべきなんだろう。 自己評価はミステリ作家としての視点なのかもしれない >八犬伝読了。
『忍法八犬伝』 と 『八犬伝』 は全く別の作品だから
そこは省略しちゃ駄目
『忍法八犬伝』はサラッと読めるが
『八犬伝』の方は馬琴の描いた物語そのものと、馬琴やら北斎やらの現実世界が交錯して読みにくい ネットで今日、深作版「魔界転生」が京都のどこかで上映されるとあった。
スクリーンで観られるなんて羨ましすぎる。
原作派の人は嫌かもしれないけど、自分は原作も映画も漫画もそれぞれ良いと思ってる。
2003年のは観た事ないので評価は避ける。 昔は歴史に興味が無かったから魔界転生を読んで色々学んだな >>209
個人的な感想だけど、窪塚洋介主演版も悪くはないと思う。
深作版より原作に寄せてて、佐藤浩市の十兵衛の雰囲気も原作の面影をとどめてるあたり、千葉十兵衛より好ましかったりする。ただ、武蔵の扱いがちょっとアレなのが難かな。 >>211
深作版を山風の原作との関係性で語るべきではない。
あれは若山富三郎vsソニー千葉の超超超超超絶の殺陣が全てだろう。
『雄呂血』の阪妻、『椿三十郎』の三船と並ぶ日本映画の殺陣の金字塔。 それなら最初から魔界転生である必要がないだろ
殺陣が凄いとか女優が綺麗だとか、全体じゃなく部分で映画を評価するのは別にいい
でもそんな偏った見方を根拠に他人の見方まで矯正しようとするなって
深作魔界転生は原作と対比しなくても単に映画として凡作だよ
見るべきものはあるけど、それ以上にあの時代の大作映画特有の欠陥の方が目立つ
冗漫な撮影・編集、陳腐な音楽、無駄なオリジナル要素(特に細川ガラシャ)等々
深作時代劇では柳生一族や必殺4の方がよくまとまってる 深作がガラシャを出したのには山風も慧眼だと誉めたらしいよ
俺はあの昔の大作のチープさや所々みせる監督の癖とかが好きなんだが 小学校の時に映画「魔界転生」(深作版)を見て「なんて面白いんだろう!」とwktkして
乏しい小遣いをやりくりし、原作を購入
しかしそれが初・山田風太郎だったため、あまりの過激な内容に唖然
「なんてひどい内容なの!いやらしいいやらしい!」と真っ赤になって怒りまくり
一読しただけで厳重に封印して庭で燃やしました(家に置いとくのも嫌だった)
あれから40年近くたって、改めて山風の魅力に気づいて今では愛読してるんだけど
でもどうしても「魔界転生」だけは読もうという気が起きませんw >>215
読みなさい
今なら当時はエロを意識し過ぎて気付けなかった様々な事柄を読み取る事が出来るでしょう >>215
ゑっ……。
『魔界転生』がエロくないとまでは言わないけど、山風作品の中には、もっとエロいのがいくらでもあると思うんだ。
「剣鬼喇嘛仏」みたいに、エロがすぎてギャグの域に達してるものすらある。
そもそも『魔界転生』の眼目は、剣豪オールスターVS十兵衛のドリームマッチであって、序盤のエロはマッチメイクの為の手段なわけだし。 医学生だったからか、作家本人の個性なのか、山田風太郎のエロ描写は読んで興奮するというより笑ったり驚いたりしてしまう。
むろん個人の感想ですけど。 一番めちゃくちゃだと思ったのはくのいち忍法帳だった >>215
「柳生忍法帖」「柳生十兵衛死す」を読むなら、柳生十兵衛三部作である「魔界転生」も読まないと終われない。
小説がダメなら、今連載中のせがわまさきが描く「十〜忍法魔界転生〜」を読む手もある。
山風の他作品を愛読しているならもう「いやらしさ」に耐性はできているはず。 >>219
俺もそう感じる(>>64)。
医学、戦争、…、
ヒトなる生物の営為一般を冷えた眼で視る価値観の形成には事欠かない経歴の持ち主ではある。 確かにエロで笑う
笑えるエロ描写と対極の何かがあって初めて書ける気がする 欲とかは一歩引いてみれば滑稽だからな
「列外」の少年だった風太郎はそういう一歩引いた見方が
生い立ちに加えて>>222の言うように戦争、医学と
いっそう助長される人生を歩んでる もう40年近くもたってるんだし「読んでみようよ、時効だろう」と思うんだけど……
ここで背中を押してもらえたので、目をつぶって崖から飛び降りるつもりで、思い切って手に取ってみます
しかし今でも「3人の娘が悪人に捉えられたまま全裸で、巻いた布団にくくりつけられているところ」
とか「父親を目の前で切られて発狂した娘(実は佯狂)を男たちが負ぶってやることにするが、着物の下の胸やらかぐわしい息やらが感じられて……」
とかの描写がちらちらと目に浮かんで、また真っ赤になりそうですw うーむ。感性の違いなんだろうか。
いや、自分の場合深作版を見たのは、小説を読んだ何年も後に窪塚版と同時にレンタルした口だったんだけど、一番エロくて困ったのが深作版だったんだよなぁ……。 何が一番エロいかじゃなくて
いつ読んだかの違いでしょ
>>218でも書かれてるけど 山風の小説読んでてエロいと思ったことはないなあ。
麻也姫に踏まれたいと思ったことはあるけど 215の言う特定の作品に感じる原体験的なトラウマは理解出来る
俺の初小説ガチエロは西村寿行の「滅びの宴」で、中学生だった俺にはかなり衝撃だった
あれで知った「凌辱」という言葉には未だに良いイメージは無い >>227
深作版はエロいというか、佳那晃子がちゃんとヌードになってるからな
昔の映画は脱ぐべきとこではきっちり脱いでいる
若山富三郎と千葉真一のカット割りでごまかさない見事な殺陣も見られるし、文句なく面白い映画
原作と相当距離はあるけどw映画は映画として面白ければそれでよし 読んでからヌクか、ヌいてから読むか
それが問題だ。 山風はヌクには向かないだろう
びるしゃな如来とか強烈なエロ忍法でも性的な興奮を誘うってことはないしな
強いてエロいシーンをさがせばおんな牢秘抄で女たちが堕ちていくとこくらいかな 俺は名字が山田なんだが、先日職無くして
山田プー太郎になっちまったよ。
笑えねぇ。 >>234
面白いw
失業した事じゃなくて洒落の部分が 修羅維新牢を再読。山風自身はC評価を下してるがやっぱり面白い。
運命の不条理さを考えさせられるって意味では全作品の中でも飛びぬけてるんじゃないかと。 久保寺民部と寒川右京
読んだの20年ぐらい前だけどこの名前だけは妙に覚えてる l一番エロかったのは『室町少年倶楽部』かな
この夏やっと『魔軍の通過』読了。「おゆん」がエロい上に死んで行く男たちより腹が据わってて印象的
ややネタバレだが、まさか天狗党版ロミオとジュリエットだったとは・・・
『修羅維新牢』は数頁読んで投げ出したままなので、文庫本の山掘って探すか、もう1冊買おうかな 史実という最大のネタバレがあるのに、ハラハラドキドキしながら読めるのってってすごいと思った
初山風作品の甲賀忍法帖を読んだんだけど、どちらが勝つかは最初からわかっているのに
甲賀側半分になっちゃった、伊賀圧勝?あれ?5対5になっちゃった
どうなるのこれ…?と、ページをめくる手が止まらなかった
時代小説自体を初めて読んだので、何言ってるの当たり前じゃんということを書いていたらすまぬ >>215
本を焼く人間はいずれ人を焼くようになるぞ。気をつけとけ。 個人的な読後の評価
甲賀忍法帖 ◎
江戸忍法帖 △
飛騨忍法帖(飛騨幻法帖) △
くノ一忍法帖 ◎
外道忍法帖 〇
忍者月影抄 〇
忍法忠臣蔵(能登忍法帖) 〇
信玄忍法帖(八陣忍法帖) ◎
風来忍法帖 △
柳生忍法帖 ◎
忍法八犬伝 ◎
忍法相伝73 ××
自来也忍法帖 △
魔天忍法帖 ▲
おぼろ忍法帖 (魔界転生) ◎ 伊賀忍法帖 ▲
忍びの卍 〇
忍法笑い陰陽師(笑い陰陽師) ×
忍法剣士伝 ▲
銀河忍法帖(佐渡忍法帖) 〇
秘戯書争奪 △
天保忍法帖 ×
忍法封印いま破る ▲
妖の忍法帖(根来忍法帖) 〇
海鳴り忍法帖 △
忍法創世記 △
武蔵野水滸伝 △
柳生十兵衛死す ▲
おんな牢秘抄 ◎
叛旗兵 〇
八犬傳 〇 「室町お伽草子」読了。
室町と言っても尊氏や義満の頃ではなく末だった。
馴染み深い名前があれこれ絡まり合ってあっという間に読み終わった。
妖説太閤記の秀吉が頭に残ってて、今回の秀吉に少し違和感があったけど。
「マラタトウ」 >>250
俺も「室町お伽草子」は好きだ
日吉丸が妖説太閤記の藤吉郎になると思うとせつないが
まあ、作者の中ではきれいに割り切って別なんだろうなw
魔羅多糖 10年以上前に読んだ幻燈辻馬車を再読。やっぱ面白えなあ。明治物の最高峰であるだけじゃなくて、
山風の全作品の中でもトップクラスの出来なんじゃないのか。明治物を全て読んだ後だからわかることだが、
幻燈辻馬車って明治十手架や明治忠臣蔵や横浜オッペケペとも接点があったんだな。 「妖異 金瓶梅」読了。
チラッとあらすじは知っていたので、はじめはフーンな感じで読み進めていたけれど、終盤になってウワーッとなって沈黙。
やっぱり
恐るべし、山田風太郎。
でした。
最近、小説や漫画の実写化が溢れてるけど、これは実写化できないだろうな〜
山風作品の多くがそうではあるけど。
単なるエロじゃないモノを実写化するのは至難の技なのだろう。 密閉スカトロとかやってるもんな
それでも汚さよりエロさをかもし出すのは見事 密閉スカトロは表情だけ見せるとかすれば(TVは無理だろうが映画なら)実写化できると思うけど
何よりちゃんと脱いで演技もできる美人女優がいないから潘金蓮役がいない 「魔界転生」の細川ガラシャ役佳那晃子のような見事な脱ぎっぷりを魅せてくれる女優はいないのか… 「うんこ殺人」読了。
全編スカトロ
兵庫県で実際に起きた事件。
せがわでも漫画化は無理
とりい(トイレット博士)ならどうか >>258
いま見事に脱げる女優なんて寺島しのぶぐらいしかいない。
誰が喜ぶんだよって話。
下村愛(元・穂花)でも呼ぶか。
今更脱がないだろうが。 >>262
骸骨好きとはマニアックな…。
俺は御免蒙る。 満島ひかりは好きだけど、身体が貧弱だから潘金蓮は無理だな
龐春梅役ならいいと思う
潘金蓮役は若くて美しい頃の岩下志麻や小川真由美ぐらいの貫禄が欲しいな もう10年近く前に、NHKFMの青春アドベンチャー枠で妖異金瓶梅やった時の金蓮が余貴美子だったよ。
ラジオだから当然声だけだったけど、割といい感じだった。 >>265
中華系だけに雰囲気はあうな
身体もいいが美女度がもうひと息 廣済社の以下の本を手に入れた。
さて、どれから読み始めるか。
番号順が妥当?オススメあればよろしく。
「剣鬼と遊女」
「いだ天百里」
「長脇差枯野抄」
「ヤマトフの逃亡」 眠狂四郎とか読んでて思うけど、
主人公が完璧超人すぎると面白くない。
絶対死なないのわかってるからドキドキしないし。
山風が剣豪ものをほとんど書かなかったのもわかる気がする。 柳生十兵衛は逆に早逝するのわかってるからちょっと悲しい >>267
個人的には史実寄りが好きなのでヤマトフ(幕末妖人伝シリーズ)
長編好きならいだてん
きっつい皮肉が好きなら長脇差 >>270
267です。
アドバイスありがとう。
ヤマトフから読んでみます。 >>268
忍法帖でヒーロー枠といったら
剣の腕はたつのに言動が全編にわたってヘタレな『江戸』の葵悠太郎か
忍術の腕はたつのにヘンな制約を自分に課して
自分から不利な事態を招いている『銀河』『忍法封印』『自来也』くらいか。
柳生十兵衛はホントに例外な扱いだな。 無明綱太郎はヒーローというより
進行係といおうか
狂言まわしといおうか
そっちの感じ。
伊賀忍法帖の城太郎もヒーロー枠といったらヒーロー枠か。 やはり山風作品で文句なしのヒーローは柳生十兵衛なんだろう。
山風本人も十兵衛主役で三作書いてるくらいだし。
でも、はじめは「柳生忍法帖」(原題は尼寺五十万石)に出る予定がなかったのだから、山風本人も書き始めて気に入ったのだろうか。ヒーローたる名言も終盤にあるし。
そこの所の経緯を知りたいな〜
あ、堀女が素人のままではぜったい芦名七人衆には勝てないから指南役を出すことになったというのは知ってる。なぜ柳生十兵衛を選んだのかが知りたい。 だけど幕末妖人伝のからすがね検校って短編では柳生の末裔が行き倒れの盲人にいいようにやられて柳生十兵衛を模した人物が最後男谷精一郎に斬り殺されるというアンチ剣豪物的なラストになってる >>274
ふーん、あんまそういう感じはしなかったわ >>276
男谷も剣聖と言われた人物だから、アンチ剣豪とは思えなかったな
喧嘩の強い勝小吉も、剣術を死ぬ気で修行した男にはまるで歯が立たず
その努力型の剣客も、天才剣士の男谷には所詮かなわないというヒエラルキーの妙が面白かった ヒーローかどうかはともかく
無明綱太郎は>>268の絶対死なない超人主人公ではあるな
葵悠太郎も強さだけはその枠だ 葵悠太郎は戦闘力はバカ高くて
女性に好かれる二枚目だけど
作中の言動や展開をリスト化したら
減点対象な振舞いばかりのヘタレで
七忍衆の一人目を倒した場面がピークみたいな。
超人じゃないだけで
獅子舞のお蝶の方が活躍してないか。
鮎姫との交流も結局お蝶が受け持ったし。 >>278
俺は臆病者の跡継ぎをメクラを肝煎りのために斬り殺させようとするほどの剣一筋のお家がメクラの謀略に潰されるから剣の時代が終わりつつある時代を描いたのかなと思ったんだ
幕末妖人伝は武家の終わりの話の寄せ集めだったからなおさら >>280の続き
なんか、連載しているうちにお蝶と鮎姫に萌えてきて
どんどん悠太郎の扱いが雑になっていくみたいな話なんだよな。 >>278
「からすがね検校」読了。
確かに。上には上があるのを終盤で感じた。
山風作品で史実は変わらないので検校は大往生だし、小吉や男谷も死なない。
この作品にでた柳生十兵衛は実際には柳生宗矩とは血縁関係にないし。宗冬から数代後にはどこかの大名から養子をもらって名前を継いでいっただけなのがなんだか寂しいけど、血より家名だったんだろうな〜 続きで「からすがね検校」のどこまでが史実でどこからが創作なのかが全然わからない。
山風の書いた作品が事実で良いのでは、と思った。
これはどの作品を読んでも思う。
特に明治物。 バジリスクのアニメを観たけどすごく良かった
タイトルがモダンだからティーン向けのチャラいバトル物に改変されてると思って観てなかったけど
キャラクターデザインやしっかりした作画・BGMに加えて
オリジナル要素の登場人物の心理描写なども申し分なかった
あれなら原作のファンでも納得の出来栄えではなかろうか 人間臨終図鑑に山田風太郎が載っていないのが残念だな >>288
死んでからは書けないので生前に自筆死亡記事は書いている。
さもありなんという内容です。 死は推理小説のラストのように、本人にとって最も意外なかたちでやってくる
山風本人もまさか尊敬する乱歩の命日と同じ日に死ぬとは思ってなかっただろうなあw >>290
自分が書いた命日は母親と同じでした。
どちらにしても所縁のある方と同じになるのはすごい偶然ですね。
自作の死亡記事ですが、悲しい出来事のはずなのにクスリと笑わせる山風節は健在です。
未読の方はぜひご一読ください。 明治断頭台を再読。人物を確認しながら読んだが、香月経四郎の弟の経五郎って実在の人物なのなw
「正義の政府はあり得るか」。年代上は山風の明治ものの最初に来るこの物語で経四郎が発したこの問いが
明治もの全体に言えるような気がしてならない読書だった。 明治断頭台は物理トリックへのこだわりも面白かったな
ミステリーでも変格もの、人間心理を描く小説の方が得意な人なのに
たぶん物理トリックに人間の命を機械的に奪うギロチンのイメージを託したんだろうね
でも恐ろしさ以上に、何かピタゴラスイッチみたいで妙な愛らしさも感じさせた 「柳生十兵衛死す」は
老いと病の中で書き上げたにしてはタイトルの構造をよく
纏めた方だと思うけれど(最近の少年漫画家や石川賢とは大違いだ)
やっぱり駆け足過ぎて未消化というか
全盛期のこの人なら更に上手くやれたのではとい思わせる非常に残念な作品。
史実では名のみを残してあの後も生き続けることになった女帝や
主要キャラっぽい扱いであったりんどう、十兵衛の息子(又八だっけな?)といった少年少女など、あそこで掘り下げて活かしたいものがまだ山程あったと思わせるものだった。
せめて十兵衛死語の彼等のエピローグ的エピソードは欲しかった。 何より権威などに屈しないヒーロー的キャラであった江戸時代の十兵衛が
結局は身分違いの恋に反対して弟子を斬り殺す展開は違和感があった。
せがわまきさんには魔界転生の後は
こっちを上手くアレンジして書いて欲しい。
「魔界転生」は、登場する剣豪の殆どが分からない今の世代にしてみたら
純粋にストーリー展開を楽しむのではなく
死者復活オールキャストものの設定の雰囲気を楽しむものだと思う。
個人的には最後の武蔵よりは中盤の四郎や但馬上との親子対決の方が面白かった。 いろんな中古品を扱うネットショップ(ブクオフオンラインとか駿河屋とか)を
毎日 山田風太郎 でググるのが日課になりつつある
『秘書義争奪』『男性周期律』『戦艦陸奥』を購入したがどんなもんか… >>294-295
あれはわざとそういうふうに書いたんでしょ
あの十兵衛でさえ歴史のうねりや天皇制の強固さには抗えないって無常観
昔から歴史の大枠は崩さないスタイルだし、単純なヒーロー譚にも批判的だったしな
ただ、入れ替わりすぎてキャラが変わったって酌量の余地も一応描かれてはいる >>295
> 「魔界転生」は、登場する剣豪の殆どが分からない今の世代にしてみたら
それぐらいは学んでから読め。
通り一遍の上っ面なら何でも数秒で調べられる有り難い御世じゃねえか。
せめて読んだのを契機に学べ。 >>298
いや、上っ面を学べてもそれで興奮するかどうかはやっぱり経験だと思う。
鉄人28号とマジンガーZの共演とかいうのも
テレビなどで両方に夢中になってたり
ロボットマニアな人にとっては夢にまで見たシチュでも
両方とも名前だけ聞いたことがあるってくらいの人にとっては「ふーん」って感じ。
当時の人にとっては講談などでよく見知っているヒーローでも
今の人にとっては作中の解説などでようやく分かるレベルのものだし。
武蔵×十兵衛は
両方とも知名度はあっても作中でもっと武蔵の最強クラスの化け物並の強さやの描写や主役を食いかねないキャラ付けしてくれた方が盛り上がったと思う。 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています