単純に二枚目過ぎるし、頭の良さを見せつける「主役芝居」をするような
演出になるんじゃないか、と危惧していたらしいね >石坂金田一

カーのフェル博士やヘンリ卿じゃないけど、ドラマの核として話を引っ張るのは
「八つ墓」なら辰弥と典子、「犬神家」なら珠世と佐清、といった若い男女で
探偵は狂言回し、だから松竹が「八つ墓」を作っていた時も
「探偵は二枚目じゃ困る、おたくなら渥美清の役どころだろう」
と言っていたくらいで

ところが石坂金田一は心配をよそに茫洋とした天使キャラで、存在感がありながら
影に回る探偵役を見事に作り上げて、正史が「さらば石坂金田一」に書いたような
絶賛と信頼を得た 
(逆に大いに期待していたはずの渥美金田一については、公開後パタッと沈黙…)