「しかし、島田荘司が推薦するにたる“本物”の作家がいつか出てきてほしいとの思いは変わらない。いくら変形異形の建物ミステリーを書いても、作品の内容と自らの姿勢を別にして、これは違法ではないからいいのだ、というような屁理屈をこねる作家だけは我慢がならない」
……関口苑生(評論家 『島田荘司への個人的ファンレター ―アンチ<新本格>の読者として―』:講談社文庫版『斜め屋敷の犯罪』解説 1992年7月 ※>