"本格ミステリ"の定義について語るスレ
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キャラクターもストーリーも把握できないワナビーが
かろうじて考え付いた説得力皆無のシチュエーションを
頼りに書く小説の一種 基本的に、手がかりを明記しているのが本格。
明記してないのが叙述トリック。 小説だといっぱいあるのに漫画だとコナン君か金田一の孫だけ、ドラマだと皆無になるやつ >>3
暴論すぎね?叙述トリックでも手がかり明記されてるものいくらでもあるし 基本的にって前置きをつけようと暴論だよ
全然基本的にそうじゃねえもん Q.E.D.って本格ミステリを目指してるよね。
個人的には、ときどき地味な話があるのが好き。 >>10
石持浅海の短編集「顔のない敵」はいかがでしょう。
地雷という社会問題に切り込んだ六作が中心になっています。 >>11
ありがとう
本格ミステリ大賞候補になってるんですね
チェックしてみます あーこの定義はビシッとキメてほしいね
でないとおっかなくてうっかり書き込みもできやしない >>10
森村誠一の初期作品はみなそうだよ
高層の死角とか虚構の空路とか新幹線殺人事件とか超高層ホテル殺人事件とか
松本清張とならぶ社会派ミステリーの巨匠にもかかわらず
アリバイ崩しや密室殺人なんかがバンバン出てくる 個人的にはフェアであることは本格として評価点のひとつであって本格の要件ではないな 謎解きを主体とした物語で、読者も謎解きに参加できるだけの手掛かりを作中に明示したもの
でいいんじゃね?
他に何か必要か? 「できるだけ」じゃ弱いよ
推理に必要な「すべて」の手がかりを明示していなければ本格とは言えない
解答編読んで、「そんな推理できないでしょ」と読者に思われたら本格失格
読者に「なーるほど、自分も時間をかけてよく考えたらこれくらい推理できたにちがいない」と思わせたら本格 例えばある人物が殺されて
ABCの3人の容疑者が容疑者として出てきたとする
全員にアリバイはない
ここまでが問題編
さて解答編に入り、Cが犯人だと判明した
ここで賢い読者は思う
「うーん、Aが犯人と思ったが、Cが犯人だったか、やられたな。・・・しかし待てよ。AかBかが犯人であることもあり得たわけで、結局作者がCを犯人に勝手に決めただけじゃないか。同じ問題編で、Aが犯人であるような結論を書くことも可能だろう」
こういうミステリのどこがまずいか、手がかりが明示されていない
仮にも本格である限りは、C以外に犯人はあり得ないという手がかりが必要だ
どれでもよい結論の中から作者が任意に結論を選ぶような仕組みであってはならない いわゆるどんでん返しものにも本格だと思えるやつと思えないやつがあって、その違いは手がかりの出し方とか真相のまとめ方とかの作法の問題だと思う
本格であることにこだわらない作者/読者からすれば、全部説明するのが小説としてダサいという意見もあり得る >>18-19
それは優秀な本格ミステリの条件であって
必ずしも本格ミステリの条件ではないね
そんな厳密な条件を持ち出したら世の中に本格ミステリなんて
ほとんどなくなってしまうよ
そして、本格ミステリ失格の烙印押された作品たちのジャンルはなんなの?
と聞かれたときに困ってしまう
定義なんてもっとふわっとしたもんでいいんだよ
厳密にしすぎるとどのジャンルにも当てはまらない作品が大量に出てしまう >>21
まあ確かに「私が考える理想の本格」ということになるんだろうけど
本格と言われる作品でも意外に>>19で指摘した論点はクリアしてない作品が多いと思う
作者としては最初から犯人を決めて書いているから、手がかりを十分には出し損なうということがあるだろうね >>19
有●川●栖のパターン
ある人物が殺されてABCが容疑者
しかし犯行時刻や犯行に関わるトリックの実現可否を検討
すると、AやBにはアリバイや論理的(笑)に不可能なことが
あるので、犯人は消去法でCしかいない
また、そのトリックは○○と考えられる
ロクな証拠もなく机上の空論だけで犯人を暴いても公判が
維持できるとは到底思えない
こんなのは本格ではなく強いて分類すればパズラー 机上の論理も結構だが>>19さんの書かれているとおり
たとえ物語の中で犯人が素人探偵に自白したからと言って、
繰り返しになるが明快な物理的な証拠がないと、あとから
裁判で否認に転じたら公判を維持できない
まあ、過去の本格ミステリなんてこんなのばっかりですがね >>26
>まあ、過去の本格ミステリなんてこんなのばっかりですが
うん、だからそんな存在しない本格ミステリの定義なんて語ってしょうがない
既存の本格ミステリをどう定義付けるかって話だろ? 必ずしも警察に犯人を突き出す物語になるわけじゃないし
裁判で使えるかは本格の要件にはならない
重要なのは読者を納得させられるかどうか >>29
それだとハードSFなんかも本格ミステリになっちゃうぞ
やはり、読者が謎解きに参加できるだけの材料を与えられているという要素は必要 読者が推理するための「すべての」手がかりが与えられていないと本格とは呼べないよ
「はいはい読者のあなたも参加できますよー」レベルじゃだめ
よくあるのが探偵役だけが裏で秘密の調査をやってて、そこで得られた情報が推理のための重要な手がかりになっているのに、読者にはその情報が与えられていないパターン 謎解き プロットの捻りが作品の主題であること それに作者が自覚的なこと フェアであることを意識していること(実際にフェアかどうかは問わない) 推理しない読者だから手がかりが全部あるかは本格ミステリに必須とは思わなかったけど
わからないけど本格ミステリはロジックゴリゴリなイメージ?
叙述トリックものは本格ミステリではない?
バカミスと呼ばれるような出オチトリックは本格ミステリではない? 叙述トリックといっても色々だけど、
重要な手掛かりを明記してない場合とかあるからねえ。 >>33
叙述トリックというのは普通手掛かりを散りばめておくものだぞ
たとえば、女性を男性と思い込ませる叙述トリックを使ったとしても
明らかにこの部分は女性でしかありえない描写だって部分を読者に気付かれにくい
形で忍び込ませるものだ
また、バカミスだって本格ミステリの形式をとっているのなら
バカミスに相応しいバカな手掛かりを読者に与えているものだ。
したがってどっちも本格ミステリだよ >>31
>「はいはい読者のあなたも参加できますよー」レベルじゃだめ
いやいや、これで十分じゃないか
過去レスと同じことの繰り返しになるけど
>読者が推理するための「すべての」手がかりが与えられていないと本格とは呼べないよ
などと言い出したら結構有名な本格ミステリだって、ほとんどが本格ミステリから
外されてしまうじゃないか
一応読者も参加できるものレベルのものすべてを本格ミステリとして定義し
読者が推理するための「すべての」手がかりが与えられているものは完成度の
高い本格ミステリとして評価すればいいだけ あなたがそうだと思うのが本格ミステリです
ただし他人の同意を得られるとは限りません >>37
議論を楽しんでいるのだから、身も蓋もないことをいうなよ >>38
それは申し訳ない
現実的に定義するなら
@謎とそれに対応する真相が存在し、謎から真相へ向かうことを主眼とする物語である
A叙述や手がかりがフェアであり、読者にも真相を論理的に推理可能である
B説得力のある驚きを読者に提供することを目的としている
C本格ミステリに特有のガジェット(密室、名探偵、叙述トリックなど)を用いている
のいずれかひとつを含んでいれば広義の本格に入る、全部を充たしていれば狭義の本格、でいいんじゃないのかと思う >>39のあげてる
1,3が必須項目
2が要努力
4は任意
って思ってる おうおうおうロシア人、十角館が本格か?
(綾辻さんのツイートを見たらしい) 十角館がアンフェアって指摘はよくされるけどそれをもって十角館は本格ではないと主張する人は少ないと思う
だからフェアであることは本格であることの必須要件ではないと思う >>43
実際フェアとかどうかじゃなくて
作中の謎を巡って読者と作者が知恵比べをする形式さえ整っていれば
たとえ手掛かりが不十分でも本格ミステリってことでいいじゃん
それで手掛かりが不十分な作品は本格ミステリでないと否定するのではなく
完成度の低い本格ミステリと位置付ければいい
そうしなければ世の中の本格ミステリ9割は本格ミステリから除外されて
ジャンル不明作品になってしまう
かといって作中に謎があるだけで本格ミステリに認定してはSFやサスペンスも本格ミステリになってしまうし 本題と全然関係ないけど知恵比べって表現もやっとするな 「読者が謎解きに参加」って表現のほうがモヤって来る
俺はこれまでの本格の定義を踏まえてごく真っ当な定義を提起してるだけ
「読者への挑戦状」でも「すべての手がかり」というのは定型表現だ
勉強不足のために本格観がおかしいんじゃないかと疑ってしまう 単に読者が謎解きに参加するだけなら、それこそサスペンス重視のミステリもハードボイルドも、ミステリならなんであれ参加できるでしょ
むしろ読者が謎解きに参加できないミステリがあるのか
そんなものはないよ
あなたのは本格の定義になってない >>47
でも本格ミステリでもすべての手掛かりが提示されいないものが多いじゃん
実際問題として
>サスペンス重視のミステリもハードボイルドも、ミステリならなんであれ参加
>できるでしょ
そうだよ
サスペンスでもハードボイルドでも謎解き要素はある
ただ、それが濃いか薄いかで本格か本格じゃないかが決まるというだけの話
それはともかくとして、すべての手掛かりというのにこだわるのであれば
たとえば、名探偵が登場して派手なトリックも用いられ、それから推理に必要な
手掛かりも9割は提示されてある作品があったとしたらそれをどうジャンル分けするのか?
サスペンスやハードボイルド扱いするのか?
まずはそれを教えてほしい >>48
必要な手がかりのすべてが提示されていなかったら当然本格ではない
たとえば算数の問題で重要な情報が隠されていて、つまり問題そのものに欠陥があって解けない問題があったとする
そうするとそれを解けないのは解答者のせいではなく作問者のせいなわけだ
同様に本格ミステリも、推理に要するすべての手がかりを提示しなければならない
なんらかの重要な手がかりを意図的に隠していたりしたらダメだ
ただし優秀な読者なら10%くらいの隠された手がかりなら推理して見事正解してしまうかもしれない >>49
>なんらかの重要な手がかりを意図的に隠していたりしたらダメ
いや、だから意図的に隠しているのではなくて、作者的には本格ミステリの
フォーマットにのとって書いていて(たとえば豪邸で連続殺人が起きて
名探偵が犯人のトリックを見破ってロジカルに事件を解決するみたいな感じ)
手掛かりも十分に提示したつもりなのに読者や批評家から十分ではないと
指摘された場合はどうなのかと聞いている
単に本格ではないという答えではなく、その場合はジャンルが何になるのかを
知りたい 加点も減点もしない要素
・意外性
加点要素
・伏線の巧さ
減点要素
・情報の後出し
・こじつけの論理 >>51
そうだよね
すべての手掛かりの開示が必要というのは厳密すぎるよね
たとえば、坂口安吾は推理小説論で「Yの悲劇」は犯人を指摘する材料が
十分ではないと批判しているけど、そういう話がでるたびに
この作品は本格ミステリなのか否かを検討し直さなくてはならなくなっちゃうもんな
あくまでも結果ではなくて作者がフェアプレイを挑もうとしている姿勢だけで
十分だと思う >>55
姿勢だけ、とか、読者参加型、とか、ぜんぜんダメだな
そういうことじゃないんだよ本格は
推理に要するすべての手がかりを明示する
これがどれだけ大変なのか
まったく容易極まることだよね
誠実な本格ミステリ作家はやってるよ
鮎川哲也とかエラリー・クイーンとか
別に高いハードルではないが、理解していない作家はできていない 完全な手がかりが用意され論理的に考えれば導き出せるが
現実的に考えるとどう考えても実行不可能なトリックの場合
それは果たしてフェアと言えるのだろうか? >>56
>誠実な本格ミステリ作家はやってるよ
>鮎川哲也とかエラリー・クイーンとか
だから、下の疑問に答えてよ
↓
>たとえば、坂口安吾は推理小説論で「Yの悲劇」は犯人を指摘する材料が
>十分ではないと批判しているけど、そういう話がでるたびに
>この作品は本格ミステリなのか否かを検討し直さなくてはならなくなっちゃう>もんな
エラリークイーンだって手掛かりが不完全とか指摘されることはあるんだよ
Zの悲劇なんかも手掛かりとして完全ではないところがあって(利き手の問題とか)
あれでは正確な推理はできないといわれている
そういう作品も本格ミステリから外さないといけないの? >>56
安楽椅子探偵ものは手がかりをすべて明示する作品が多いよね。
捜査関係者(つまり信頼できる語り手)が身近な人に
事件を説明するという設定であれば、フェアな本格になるのは
当然なんだけど。 >>58
それはこういうことじゃないかな
探偵が推理する際に作中に明記してある手掛かりだけを使って推理をすれば本格
作中に書かれていないものを持ち出したら本格ではないと
つまり、手掛かりが十分であるかどうかが問題ではなく
推理の段階で探偵が作中に書かれていない新事実さえ持ち出さなければOK
Zの悲劇も手掛かりは十分ではないかもしれないけど、探偵は作中に書かれて
いることだけで推理を組み立てているから、本格ミステリとしての出来に
関しては疑問が残るにしても、本格ミステリであることには違いない
そういうことで>>56もOKかな? 本格に必要そうな要素を並べて要素毎に本格に必要かどうかアンケート取ってみたい
どこかにそんなサイトないかな? 本格ミステリとはあくまでムーブメントであって細かい要素は年代で変わる
理念としては一応「推理ゲームが主体であること」
これで大体説明できんか? >>62
間違い
脱構築した気になってる似非インテリ >>64
なら年代によって作風も変わって昔の本格ミステリが現代において本格じゃない認定を受けうる自己矛盾の構造をどう説明する? >>62
>本格ミステリとはあくまでムーブメントであって細かい要素は年代で変わる
だから、現代において本格をどう定義ずけるかという話でしょ?
>推理ゲームが主体であること
それなら推理ゲームとはなんぞやということになるから
>>60の「探偵が推理する際に作中に明記してある手掛かりだけを使って推理をすれば本格」
ってことでいいんじゃね。 読者主体か探偵主体かでまた話がややこしくなりそう
確かに>>60の定義は一理あるものだけど、それだと自分で推理を楽しみたい読者層を切り捨ててしまう恐れがある
と思う
やっぱり読者に解かれることを想定して書かれているかも考えた方がいいんじゃないかな >>60
>それだと自分で推理を楽しみたい読者層を切り捨ててしまう恐れがあると思う
いや、だから「探偵が推理する際に作中に明記してある手掛かりだけを使って推理をすれば本格」ていうのは要するに、
作中に明記している手掛かりを使って推理するのだから、読者も探偵と同じ立場で推理ができるってことを意味しているわけなんだけど? >>60
>それだと自分で推理を楽しみたい読者層を切り捨ててしまう恐れがあると思う
いや、だから「探偵が推理する際に作中に明記してある手掛かりだけを使って推理をすれば本格」ていうのは要するに、
作中に明記している手掛かりを使って推理するのだから、読者も探偵と同じ立場で推理ができるってことを意味しているわけなんだけど? そんなもんそれこそ「ある程度まともでロジカルなオチがある」くらいでいいだろ 本格ミステリの定義論争みたいなもんに深入りしすぎたところでな〜んも良いこと無いというのは、
先人達の苦悩と迷走の歴史が証明してくれているからな そもそも、ピラミッドはどうやって作られたかや
UFOは存在するかとか謎が解けない謎のもミステリーであり
「トリック」「探偵」「謎解き」の三つが備わった古典的なのが本格ミステリ
海外ではclassical whodunit(古典的なフーダニット)などと呼称
ちなみに新本格ミステリとは
本格ミステリものが読者が離れ衰退したときに
盛り返すために綾辻行人のデビュー作「十角館の殺人」に出版社がつけたコピー 知った風に間違ったこと言ってる後追いきついなあ
十角館の出版時にそんなコピーはなかったよ https://www.weblio.jp/wkpja/content/%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E6%B4%BE%E6%8E%A8%E7%90%86%E5%B0%8F%E8%AA%AC_%E6%96%B0%E6%9C%AC%E6%A0%BC%E3%83%9F%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%AA
>1987年、綾辻行人が講談社から島田荘司の推薦を伴い『十角館の殺人』(講談社ノベルス)でデビューした。
>同社編集者の宇山日出臣(宇山秀雄)は1990年代にかけて、綾辻以外の推理作家たちを「新本格」と銘打って集中的に売り出し
>「新本格の生みの親」とも言われた。
>「新本格」という言葉は、綾辻行人の第2作『水車館の殺人』(1988年講談社ノベルス刊)の帯から使われ始め
>同系統の新人ミステリ作家の作品に使用された講談社のコピーであった
本格ミステリものが読者が離れ衰退したときに
盛り返すために綾辻行人のデビュー作「十角館の殺人」に出版社がつけたコピー >>73
さっき小杉健治「絆」を読んだ
日本推理作家協会賞受賞だから誰もが認めるミステリーだろうけど、謎がロジカルに解かれてるとは全然思わん
元来法廷ものが好きでないので今頃読んでるんだけど、やっぱ解決編だけ見せられてる感じがして、まったく楽しめない
やはり探偵小説/推理小説/ミステリーには、謎を解いていくという過程が欲しいな >>77
自己紹介かな?
76が正しい。新本格という呼称がついたのは水車館の帯に書かれたのが初で、それ以前はそう呼ばれてはいない ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています