★郵便料金20年ぶり値上げへ 手紙82円・はがき51円に
2013/9/13 18:46

 日本郵政傘下の日本郵便は2014年4月に消費税が5%から8%に上がった場合、郵便料金を
値上げする方針だ。実現すれば20年ぶりとなる。増税分のみを転嫁し、値上げ額は封書(25グラム
以下の定形郵便物、80円)は2円、はがき(50円)は1円となる見通し。日本郵政は15年春の
株式上場を目指しており、増税分を収益だけで吸収するのは難しいと判断した。

 郵便料金の値上げは1994年以来。ゆうパックなど宅配便の料金については、
同業他社の動向をみながら検討する。

 郵便料金は89年に消費税3%が導入された際も、転嫁分として1〜2円を値上げしている。
このとき封書は60円から62円に、はがきは40円から41円になった。

 その後、取扱郵便物数の減少にコスト削減が追いつかず、郵便事業の収支が悪化したため
94年に大幅値上げを実施。封書、はがきともに現在の値段になった。

 97年に消費税が5%に引き上げられた際は、郵便事業が比較的安定しており、
94年の大幅値上げで一部織り込み済みとして値上げを見送っていた。

 日本郵便は今後、消費税が10%に上がると決まった場合、追加の値上げも視野に入れている。

 日本郵便の郵便事業は13年3月期に4期ぶりに黒字転換したが、取扱郵便物数の減少に
歯止めがかかっていない。消費増税分の転嫁で、郵便物数の減少に拍車がかかる懸念もある。

http://www.nikkei.com/article/DGXNASDF1300S_T10C13A9000000/