現実を見ようか

さらに、「医療用と嗜好用の大麻が合法化された場合、メディケイドの受給者の間ではそれぞれ、非オピオイド薬の処方率が8.36%、8.69%低下した」。

医療用大麻を合法化した州では、メディケイド受給者のオピオイドの処方率が5.88%低下。すでに医療用大麻を合法化していた州が嗜好用大麻の使用を合法とした場合、オピオイドの処方率は6.38%低下していたことも分かった。

研究チームはいずれも、医療用大麻はオピオイド問題の解決に一役買うことができると考えている。過去にもこの問題に関する研究結果を発表しているジョージア大学のブラッドフォード教授は、次のように語る。

「大麻の合法化が、オピオイドが原因の死亡者数を減らすことにつながる可能性があるとした研究結果は過去にも示されている。
新たな研究結果は、そうしたこれまでの主張を裏付けるものだと言える」

ケンタッキー大学とエモリー大学のチームは、「国民の間で大麻合法化への支持がさらに広まれば、今後より多くの州が合法化に向かうことになるだろう。
それにより、痛みの管理を目的とするオピオイドの処方量が減り、乱用や過剰摂取といった悪影響も軽減される可能性がある」と述べている。
「オピオイドの使用とその影響を低減させるための嗜好用大麻の合法化の可能性については、オピオイドのまん延が深刻な州で特に検討に値する」という。

https://forbesjapan....s/detail/20588/1/1/1