>>550 つづき

そもそも、大麻誘発性精神病と言う診断基準が理解できない。
前述したように、このコホートは大麻誘発性精神病と診断される前に
既に精神病を発症している。従って、精神病が大麻により誘発されたと言う
因果関係も証拠もない。そのような曖昧な症状を起点にした研究は、
ベースラインが曖昧なので結果も曖昧になり間違った結論が出る可能性が高い。

以上、考察してきたように、この1研究を持って「大麻によるリスクはコカイン以上」
と断じるのは非科学的であり危険な比較であり馬鹿げている。

統合失調症に関しては既に結論が出ている。

大麻使用率が増えても精神病患者は増えない事は統計データで明らかになっている。
WHO専門家による【事前審査報告書の査読報告書】は、以下のように述べている。

・ 大麻使用率が上昇しても、精神病性疾患・統合失調症の発病率は上昇しなかった。
・ 大麻を使用する人々の大多数は、精神病性障害を発症しない。(>>483参照)

大麻使用では統合失調症を誘発しません。(>>484参照)
統合失調症と言うのは、大麻が原因ではなく主に遺伝で起きる。(>>485参照)

従って、既に精神病を発症している脆弱なコホートを対象にして統合失調症が増えると言う
因果関係が証明できない1研究を持って大麻を断じるのは間違っている。

(気が向けば明日にでもつづくかも)