2017.12.09
人気漫画『るろうに剣心』(集英社)の作者・和月伸宏が11月21日、児童買春・児童ポルノ禁止法違反(単純所持)容疑で書類送検され、ファンに衝撃を与えた。
関係者の間でも今後の“処分”に注目が集まっているが、「集英社はそこまで厳しい対応をしない」(出版関係者)とみられている。

「和月の新シリーズ『るろうに剣心 ― 明治剣客浪漫譚・北海道編 ―』を連載中だった『ジャンプスクエア』(同)は、報道後にHP上で『休載に関するお詫びとお知らせ』を掲載。
しかし、12月4日発売の最新号には『休載です』の一文のみが掲載されており、謝罪や今後の対応については触れられていませんでした」(同)

 今後の処分については何も明かされていないが、「集英社の甘い対応」が予想されているのはなぜなのか。

「今後、和月が起訴されるかどうかなどの見極めも必要になりますが、おそらくある程度休載した後に復活するか、一旦は打ち切るも、いずれなんらかのかたちで再開するという流れでしょう。
これは不祥事に寛容な集英社の“既定路線”で、2002年に『週刊少年ジャンプ』で『世紀末リーダー伝たけし!』を連載していた島袋光年が児童買春禁止法違反で逮捕されたときも、04年には仕事復帰させていました」(同)

 さらに、漫画家だけがこうした甘い対応を受けているわけではないらしい。14年に乃木坂46・松村沙友理との“路上キス写真”を撮られた、元「ヤングジャンプ」編集者の今について、雑誌編集者は語る。

「この編集者は妻子ある身で、世間では“不倫スキャンダル”として騒がれましたが、会社からのお咎めはほとんどなかった。現在も編集者として活躍していて、担当しているウェブコンテンツはかなりの収益をあげているようです」

 そんな状況なので、本人も特に反省している様子はなく、松村との件に関しても「普通にナンパして成功しただけ」などと周囲に話しているという。

「彼のように、集英社のような一流企業なら厳しい処分になるはずの社員にすら、集英社は激甘。それに、和月といえば現在の集英社を支える『ONE PIECE』の作者・尾田栄一郎の師匠筋として知られている。
尾田が処分に口を出してきたら、誰も言い返せないでしょう。和月の容疑は本来、少年漫画から永久追放されるレベルの不祥事なだけに、それでも復帰が目に見えているという点で、同業者から『集英社は羨ましい』といった皮肉も聞かれます」(同)

 他社からも羨望される“聖域”に守られる和月だけに、『るろ剣』の復活はそう遠くない将来の話なのかもしれない。
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