アイドルグループメンバーの電撃脱退が続いている。ももクロこと、「ももいろクローバーZ」の有安杏果(22)が15日に突然の卒業を表明し、21日のライブを最後に卒業。
16日にはももクロの弟分である「超特急」のコーイチ(23)も脱退。ファンに直接語ることなく活動を終えた。
「でんぱ組.inc」の最上もが(年齢非公表)も昨年8月に体調不良のためグループを脱退。
3人ともグループの主力メンバーだっただけに、推しメンが突然消えてしまったファンの“喪失感”は計り知れないが、実は「引退しやすい環境も整っている」と言うのは芸能リポーターの川内天子氏だ。

「グループの1人が脱退したところで、広告や興行で賠償責任は発生しないため、意外と簡単に辞められるし、責任は軽いのです。
今は脱退後に芸能活動を継続しても“横やり”が入る時代でもないですし、アイドルが自己主張できる時代といえます」

 アイドル評論家の北川昌弘氏がこう言う。

「アイドルグループの長寿化で、AKBのような大所帯ユニット以外もグループ再生が求められるようになっているのが大きいと思います。
70年代、80年代のアイドルの活動期間は意外と短く、『普通の女の子に戻りたい』と言ったキャンディーズは6年で卒業。
おニャン子クラブにいたっては、たった2年で解散しています。当時はテレビの影響力が大きく、飽きられるスピードも速かった。
引退興行でひと儲けしようというビジネス的な思惑もあり、アイドルも走り切れた。ところが、今やアイドルは10年選手はザラで、ももクロ、でんぱ組も10年目。
人生の半分をアイドルで過ごし、冷静に人生を考えてしまうメンバーが出ても致し方ないでしょう。
でんぱ組は妹ユニットから兼任という形でメンバーを増員しましたが、新メンバー加入で注目させるなど、グループ再生というビジネスモデルを確立していく必要があるのではないでしょうか」

 東京五輪の開会式出場を目指していたももクロは、メンバー“5人”と“五輪”がかかっていただけに、人数減が選考に不利になるのではと心配する声もある。
4人になった“新生ももクロ”は2月10日にライブを開催。出来によっては新メンバー加入もアリ?