@Shicksal99
どうなるかわからないこの時代に、君に手紙を残しておこうと思った。


君が歩んできたこの道を、おれは一人行く
不意に素肌をさらっていく風に立ち止まり、目を閉じる。
思い出せばはるかに遠い、波音に意識を寄せる。
打ち寄す波に霧がすむ、薄くけぶる夕凪の海に、沈みゆく日の赤銅に――
おれはただ、君が歩んできたこの道を

おれが君に言いたいことなんて、いつだってひとつだ
忘れるな。君は美しいということを忘れるな、と。ただそれだけだ。