台風21号の爪あと…鉄道と農作物にも被害
10月24日(火) 19時29分
 全国では7人が死亡するなど大きな被害を出した台風21号。奈良県内では、きょうも鉄道の一部で運転の見合わせが続いているほか、農作物などの被害も明らかになってきました。
 運転見合わせが続いているのは、近鉄生駒線の東山駅から王寺駅の間です。台風21号の影響により22日の夜、三郷町東信貴ヶ丘の沿線にある民家のよう壁と線路の法面が崩れたことで土砂が線路を塞ぎました。
近鉄ではきのう朝から現場確認などを進めていますが、土砂を運び出す作業にはいまだ着手できず復旧のメドはたっていないといいます。また、よう壁が崩れるなど被害が出た民家は8棟にのぼり、住民は夜間、親類の家に避難するなど不安を抱えながら生活しています。
住民は―
「下(土台)がずれて大変でした 1人やからね まだ息子と話はしていないが、これから一度話をしたいと思います」
「色んな音が聞こえだして「バシッ」とか「ポキッ」とか、みるみるうちに崩れ去ったという感じでした まさか自分の街でというのは驚いた」
 また、農作物の被害も明らかになってきました。JAならけんによりますと、最も被害が大きいのは米で、広陵町や斑鳩町、田原本町で少なくとも50ヘクタールの水田が浸水したといいます。
台風前の長雨で稲刈りが例年より10日ほど遅れたため収穫できず、今回の台風で被害を受けたというケースがほとんどだということです。
 JAならけんでは水田の水抜きなど事後対策の指導を行い、支援を進めています。
http://www.naratv.co.jp/news/20171024/20171024-08.html
http://youtu.be/o2KtFWEuQN8