駅構内に客閉じ込め 終電を誤認 千葉都市モノレール
2017年2月3日 10:24 | 無料公開

 千葉都市モノレール(千葉市稲毛区)作草部駅(同区作草部2)で先月28日、終電到着前に駅の出入り口シャッターが閉められ、降車した利用客が駅構内に閉じ込められるトラブルがあったことが2日、同社などへの取材で分かった。
乗客にけがはなかった。警備員が1本前の電車を終電と勘違いしたのが原因。同社は「運輸指令との連絡を密にしたい」などとしている。

 同社によると、終電後に駅を巡回する男性警備員が先月28日午前0時8分、6分遅れで同駅を発車した1本前の電車を終電(同9分発予定)と誤認。駅出入り口のシャッターを閉めた。

 電車が発車した6分後に到着した終電の乗客7人が駅を出られず、緊急連絡用のインターホンでモノレール千葉駅に連絡。天台駅で巡回中の警備員が作草部駅に急行し、シャッターを開けたという。乗客は到着まで約8分間、同駅構内に閉じ込められた。

 行き先で判断できるため、警備員は通常ホーム上で終電の発車を確認するが、同日はホーム内の階段から確認しただけだった。
また、警備員は運輸指令に作草部駅の閉鎖業務開始を連絡していたが、運輸指令側は警備員へ電車遅延について注意や連絡をしなかった。

 同社は、ホームページで「お客さまに大変ご迷惑をおかけしましたことを、深くおわび申し上げます」と謝罪。再発防止へは「運輸指令と警備員との連絡を徹底し、終電の発車をホームで確認した後、業務開始の報告をする」などとした。
https://www.chibanippo.co.jp/news/national/384246