ヒント
武蔵小杉に新幹線駅はよ!

首都圏でもとりわけ激しい混雑が常態化しているJR南武線について、川崎市内の労働組合で組織する川崎地域連合が車両の
長編成化やラッシュ時の増便、ホームドアの設置を求める署名活動を始めた。これまで市に政策要求してきたが、早急な対策を求め、
今回初めてJR東日本に対して請願を行う。

 10日午後6時、南武線の武蔵小杉駅ホームは帰宅する人たちであふれ返っていた。電車は頻繁に来るが、車内はすし詰めで、
乗るのをためらう人々が次発を待つ。「無理なご乗車はおやめください!」。駅員が乗客を押し込む姿も日常的だ。
同日夕の署名活動は混雑の激しい武蔵小杉、武蔵中原駅で実施。通勤、通学客に呼び掛けた。

 「あばら骨が折れるのではないかと思いますよ」。市北部から武蔵小杉のオフィスに通う40代の女性会社員は署名に応じながら
混雑ぶりを苦々しく語る。同僚の女性は、運賃が増し、時間もかかるにもかかわらず、南武線の混雑を避けて東急田園都市線と
東横線を利用して武蔵小杉に通勤すると明かす。