https://toyokeizai.net/articles/-/227170?page=5
JR北海道における経営の持続性確保の可能性
上記事情を踏まえれば、JR北海道の経営安定化には、抜本的な対策が不可欠になってくる。
具体的には、
@単独で維持できないとされた線区のうち、一定の増収効果が生じた線区、沿線自治体や道などにより持続的支援の枠組みができた線区を除いた線区の順次廃止、
AJR貨物に由来する費用の貨物調整金などの形による補塡、
B新幹線の高速化が不可欠とみられる。そして、こうした条件が整ってようやく、
C料金値上げ、
D関連事業による増益なども一定の寄与が可能になるものと考えられる。
ちなみに、上記による増益効果は、@は80億〜100億円程度、Aは60億円程度、Bは20億円程度(札幌延伸後には40億〜60億円)、Cは40億円程度、Dは20億円程度といったイメージになる。
ということは、ほとんどすべての対策が実現して、ようやく経営安定が図られるとの数字であり、実現には予断を許さない状況にある。