同社はこれまでは機種変更などで欠航便を出さないよう対応してきたが、6月中旬に新たな指示が出され、点検対象となるエンジンが66台から136台に拡大。
今のところ不具合は見つかってないが、部品交換が必要な台数も増えた。

全日空のほか、ブリティッシュ・エアウェイズやヴァージン・アトランティック航空、ニュージーランド航空など世界の航空会社が点検対象エンジンを使用しており、交換部品の供給も逼迫している。
このため、全日空は機材の手配ができなくなった。

同社によると、欠航に伴う追加費用や業績への影響は現在、精査中という。今後、ロールスロイス側に追加費用を請求するかどうかについては「これから判断していく」(ANA整備センター技術部部長)としている。

日本航空もボーイング787型機を保有しているが、エンジンはゼネラル・エレクトリック製を使用している。