東京新聞の6月7日付の記事「横浜市営地下鉄脱線 人為ミス重なる」によると、「点検中、横取り装置を本線に置いたのに、保管する場所に固定ピンを差して警報を止めた上、点検終了後はマニュアルで定められた指さし確認などを十分にしなかった」とのこと。事実なら悪質な習慣であったといえる。

しかし、こうした習慣を招いた原因は何か、という部分も知りたい。作業に支障するほど煩わしい警報装置だったとすれば、そこは改善の余地がある。警告ブザーも、鳴りっぱなしでは耳が慣れてしまう。赤色灯もずっと点灯すれば習慣になってしまうかもしれない。人為ミスであっても、ミスした人の責を問いただすばかりではだめだろう。
人為ミスは心がけだけで防げるものばかりではない。ミスを誘発するような装置ではなかったか、そこまで検証してほしい。
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杉山淳一




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最終更新:6/13(木) 9:50
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