赤くストーブの燃える待合室では列車到着までおしゃべりに夢中な女学生達の横で
寡黙に待つ年寄り達がいる
場違いな雰囲気を醸し出す小生はすぐによそ者と見破られ、警戒と興味深い視線を受けることになる
外は寒い、否痛いほどの凍さだ。この風吹で汽車は無事終点までたどり着くのか不安だ
やがて、列車の到着を告げる駅員の声が響き、年寄り達は改札に向かう

頼りなげに動くワイパーの部分以外はびっしりと雪が凍りついた列車が到着し年寄り達が乗り込む
女学生達は優しく年寄りに乗車をを譲り、相変わらずのおしゃべりで順番を待つ
最後に乗り込んだ小生は、空いた車内に於いてもそれぞれの暗黙の指定席に座り込むのを
見届けて空いている席に座り、発車を待つ
やがて反対列車の到着があり、数人の客の乗降を見届けた後、おもむろに列車は発車する

何駅かに停車し、それぞれ数人の乗車があり、また、一人、二人と降りて行き、やがて本線の
乗換え駅に到着する旨の車内放送の後、クネクネとポイントを渡り到着するが、皆車内で
乗換え列車の到着を待ち続ける。なるほど待合室か? 弘前行も青森行も未だ暫く来ないようだ