ヒント
ボロボロな新幹線

東北・上越新幹線の大規模改修、“50年延命"へオープンイノベーション

 JR東日本が2031年度に着工する東北・上越新幹線の大規模改修で、社外の知見を活用した「オープンイノベーション」を取り入れている。材料や工法を公募し、着工までに施工技術を確立する考え。
大規模改修は工期10年、総工費1兆406億円を想定する巨大プロジェクト。土木インフラの老朽化対策は社会課題でもあり、新幹線の大規模改修は、その技術を確立する実証の場にもなりそうだ。

 50年使った土木インフラを、さらに50年延命する技術に前例はない。公募対象はコンクリート橋の表面改修と高欄取り換え、トンネルの覆工改修。
15年程度の施工実績か複合サイクル試験で長期耐久性が確認できたもの。さらに従来の概念にとらわれない新工法にも可能性を見いだす。

https://newswitch.jp/p/10056