北陸新幹線敦賀延伸、事業費増の衝撃。1kmあたり約150億円に
新大阪延伸は大丈夫?
2020年11月11日
https://tabiris.com/archives/hokuriku-jigyohi/
>北陸新幹線の金沢〜敦賀間の開業が予定の2023年春から1年半程度遅れる見通しとなりました。
 事業費はさらに約2880億円も膨らむ見通しです。1kmあたり約150億円の事業費となり、
 今後の新幹線整備にカゲを落とすかもしれません。
 北陸新幹線の金沢〜敦賀間は、2012年6月に認可されました。
 当時の開業予定は2026年春でしたが、2015年1月に政府・与党の申し合わせにより
 3年前倒しされ、2022年度末(2023年春)となっています。
 しかし、石川県境の加賀トンネルなどで工事が遅れているほか、
 入札不調、不落が相次いだため、開業の遅れが懸念されていました。
 これについて、2020年11月11日に、国土交通省が与党の
 整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)会合で、
 開業が1年半遅れるとの見通しを正式に報告しました。
 新たな開業予定時期は2024年秋ごろとなります。<
>それにともない、建設費も増加。総事業費は現在の見込みよりおよそ
 2880億円膨らむ見通しです。金沢〜敦賀間の建設費は、当初1兆1858億円と
 されました。ところが、2018年に資材や人件費の高騰などを理由に
 約2260億円膨らみ、総事業費は1兆4121億円になっています。
 さらに2880億円も増えるとなると、当初予定から約5000億円増えて
 約1兆7000億円になります。同区間の工事延長は約114.6kmなので、
 1kmあたりの建設費が148億円に達することになります。約150億円です。
 北陸新幹線長野〜金沢間の総事業費は1兆6988億円(実績値)。
 工事延長は約231kmなので、1kmあたりの建設費は74億円です。
 つまり金沢〜敦賀間は、長野〜金沢間の2倍の建設費がかかることになります。
 開業遅れの報道が注目を集めやすいですが、この事業費増も衝撃ではないでしょうか。<
続く