>>218 続き
>ちなみに、2012年に作成された国土交通省の「収支採算性及び投資効果に関する詳細資料」によりますと、
 北陸新幹線金沢〜敦賀間の総便益は7601億円です。
 2019年に作成された北陸新幹線(金沢・敦賀間)事業に関する再評価の
 「総括表」によりますと、同区間の便益は1兆2294億円です。
 いずれにせよ、総事業費が1兆7000億円となると、費用便益比が1を下回る可能性が高く、
 その場合は鉄道の新規建設基準を下回ることになります。
 結果論とはいえ、見積もりの甘さを指摘されても仕方がないでしょう。<
>心配なのは、今回の「結果」が今後の新幹線建設に及ぼす影響です。
 北陸新幹線は敦賀〜新大阪延伸が計画されていますが、総事業費は2兆1000億円と
 試算されています。1kmあたり約147億円です。
 金沢〜敦賀間でさえ1kmあたり148億円かかるのに、京都、大阪の大都市を貫く新幹線が
 それと同水準の建設単価でできるのかは、大いに疑問でしょう。
 「資材や人件費の高騰など」が理由なら、新しい物価水準で建設費を再検討する必要がありそうです。
 ちなみに、長崎新幹線の鳥栖〜武雄温泉間は、フル規格で約6200億円と試算されていて、
 1kmあたり121億円です。武雄温泉〜長崎間は約6197億円で、1kmあたり94億円でしたので、
 それよりは高く見積もっていますが、この金額で収まるかどうか。佐賀県の費用負担という
 難題もあるだけに、より慎重な試算が求められそうです。
 いずれにしろ、新幹線の建設単価がこれだけ高くなると、今後の整備にもカゲを落としそうです。<
ーリニアの場合、名古屋までの総工費12〜13兆円、大阪延伸すると20兆円越えそうだな・・・ 
 「JR倒壊」、倒産確定か?・・・・「リニアの呪縛」から逃れるのは今でしょう・・・ー
終わり