北海道の恥
    「ヤッカイドウ」から「デッカイドウ」へ
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北海道の「モノトリ・モノモライ体質」を問題にしなければならない。ことの始まりは、1959年の北海道知事選挙だ。
戦後初の民選知事は社会党の推す田中敏文であったが、3期12年で引退し、後継に横路節雄(現民主党衆議院議員・副議長・横路孝弘の父)が立候補し、
道政奪還を狙う自民党は、町村金五(現自民党衆議院議員・外務大臣・町村信孝の父)を立て、革保の総力戦となった。

自民党は「中央直結で、町や村に金を五倍もってくる」のワンフレーズで挑戦し、僅少の差で勝った。
「町村金五」が「町や村に金を五倍持って来る」とは漫才のような話であるが、ここから、「モノトリ・モノモライの北海道」がスタートした。
予算編成の時期になると、道内の市町村長は永田町・霞ヶ関詣でを展開する。地元の陳情団をひきつれて省庁廻りをする国会議員を「ヤッカイドウの○○先生の口利き」と霞ヶ関官僚に揶揄されていた。
いまでも「ホッカイドウ」は「ヤッカイドウ」なのだろうか。

確かに開発予算に関する限り北海道と沖縄は特例措置がとられてきたし、公共事業でも他府県と比べ優遇されていた。

「モノトリ・モノモライ」と言う表現は確か松下圭一先生の著書の中にあった言葉だと思う。
補助金をばらまいて中央政府が地方を支配する中央集権の構図であり中央省庁の官僚の権益保持〜官僚支配そのものである。
北海道でも必要のない道路や、いわゆる「ハコもの」が沢山ある。「タダで貰えるものは貰らわにゃ損々」の中味、これが「必要のない道路・ハコもの」なのだ。