経財相、GDP「設備投資に力強さがない」 官民対話で民間に要請へ
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFL16HQT_W5A111C1000000/

 甘利明経済財政・再生相は16日午前、7〜9月期の国内総生産(GDP)
速報値発表後の記者会見で、実質GDP成長率が2期連続でマイナスとな
ったことを巡り「設備投資に相変わらず力強さがない」と指摘した。企業経営者
にデフレ意識が残っているとして「企業収益が過去最高水準でも設備投資し
ない経営判断はいかがなものか」と苦言を呈した。

 環太平洋経済連携協定(TPP)の大筋合意を受け「世界の約4割が日本
とほぼ同等のやり方、ルールで展開できる」と述べ、生産性向上などと合わせ、
増産投資にも余地があるとの認識を示した。今後も官民対話などを通じて、
経済界に設備投資や賃上げを強く要請していく姿勢を強調した。