自分は日本人であるという差異性は、何も国籍の違いだけではなく、青い目の日本人といった言い方もあるように、
好みの違いや振る舞い方、考え方の違いからも、その輪郭が作られ、その人のアイデンティティの土台になるわけ。

こうした輪郭のあり方は、様々な要素で成り立っており、人によってそれぞれだと言えるが、日本という共同体の中で、
天皇が大切に扱われてきたという歴史を大事に思うことも、強度の違いはあったとしても、その中に含まれる人は多いわけ。

よって、そうした輪郭によって作られた『日本人として誇り思う!』という人にとっては、輪郭を形作る一つの要素である天皇が、
慰問等々の活動で、自分が喜ばしいと思う振る舞いをする事は、自分のアイディティティの正しさや大切にされてることの再確認につながり、
その人の強度に応じて、それが受け止められることにつながるわけです。

海外で日本人が恥ずべき行動をしたニュースが流れると、同じ日本人であるが故に不愉快な気持ちになるのは、
その逆パターンだと言えるでしょう。