衰退日本の現実

https://toyokeizai.net/articles/-/87614?page=3
「中年フリーター」のあまりにも残酷な現実
就職氷河期世代が今、割を食わされている
中年フリーターの「下流化」は今後ますます加速する。非正規の平均月収は約20万円。
体力のある若いときは低賃金でも仕事の掛け持ちなど量でカバーすることができた
かもしれないが、それができなくなってくる。
貯蓄も少ない。連合総研「非正規労働者の働き方・意識に関する実態調査」によると、
非正規が主たる稼ぎ手となっている世帯のうち「貯蓄なし」が28.2%、
「100万円未満」の世帯も26.6%に上る。
また社会保険の加入率が低いのも特徴だ。厚生労働省「就業形態の多様化に関する
総合実態調査報告」によると、雇用保険の加入率は65.2%(正社員99.5%)、
健康保険52.8%(同99.5%)、厚生年金51.0%(同99.5%)と正社員を大きく下回る。
企業のコスト削減が社会の負担に
病気などで働けなくなり、社会保険などのセーフティネットからもこぼれ落ちると、
最後に頼れるセーフティネットは生活保護しかない。生活保護受給者は7月時点で
216万人と過去最多を更新。それに匹敵する中年フリーター273万人が生活保護予備軍
として存在しているといっても過言ではない。