アメリカは厳格な三権分立です。日本は違います。立法をする国会議員と行政をおこなう内閣の議員はほぼ共通です。
ざっくり言ってしまうと「グル」ですよね。
そんな中、その権力の暴走を食い止めることができるのは、「司法」だけです。
ですから、司法はこれらの権力を牽制し、是正できるほどの力を持っていなければバランスを欠くことになります。
現在の付随的違憲審査制、すなわち司法消極主義では、立法と行政があきらかに肥大化しており、権力分立が正しく実現しているとは言い難いわけですね。

アメリカも付随的違憲申請を採用していますが、国民の人権は守られることが多く、人権侵害の法令等も無効にする手段が豊富です。
アメリカは、日本と違って、いくつも「州」があり、州によって法律が違うことが多くあります。
国民投票なども実施されています。
州によって、法令等の違憲を主張できるし、また、日本と違って、公共訴訟のルートが豊富なため、付随的違憲審査制でも、そちらのルートを駆使することで、人権侵害の法令等に憲法違反を訴えていくことが可能です。
日本と違って、確認訴訟という種類の訴えも当事者適格が認められる範囲が広いです。
アメリカ最高裁の判断は、三段階に分かれており、最厳格の審査では大抵の場合、政府側が敗訴、つまり法令の違憲性が決定し原告が報われることがほとんどです。(strict scrutiny・intermediate scrutiny・rational basis)
日本はそのように豊富な手段や裁判所の基準等が用意されていないし、まったくアメリカとは違うんです。

このような日本の状況では、国民は幸せになれないと感じます。
未来の日本人のことを考え、未来の日本のことを思えば、付随的違憲審査制は「時代遅れの古い制度」だと思えてなりません。
憲法を改正する議論が政治家でおこなわれていますが、このような根本的な部分を改善するような改正が、日本の未来のために必要ではないのか?ということをみなさんに伝えたくて投稿したのです。
政治の議論をして、誹謗中傷をしあったりしてほしいわけではありません。
政治の議論がしたいなら、政治の議論をするスレッドで思う存分してください(笑)

では、失礼します。たぶん、またしばらくここには来ません。
みなさんにこの国の未来のことを真剣に考えてもらえれば幸いです。憲法制度はとても重要ですよ!