今のところ解説の全文読んでないで帯しか判断できないけど、
「これはもうラノベではない、文学である」と言ってるならわかるが、
「涼宮ハルヒの憂鬱はラノベである以前に優れたユーモアSFである」でしょ?
ちょっと過剰反応すぎないか?

で実際、その売り文句は涼宮ハルヒという作品に対する的確な批評でもある
なぜなら涼宮ハルヒは、どの短編にも長編にも、必ずSF要素を織り込んでいる、
まさにSFの魂が入った作品群だからね
筒井はSFの古くからある一ジャンルであるユーモアSFの姿をそこに見たに違いない

いわゆるラノベっていうと、「少女が出てきてそれにリビドーを感じさせる構造の青少年向けのジャンル小説でしょ?」
という先入観があるけど、筒井は「いや、これはむしろ古くからあるユーモアSFのジャンルですな」と指摘して賞賛している
これはジャンル論の話であって、上とか下ではないと俺は思う

11月28日の日記に「スニーカー文庫から出世して角川文庫に入る」とか書いてるけど、
これとてさして目くじらをたてる表現とは思わない