・概要
SCP-●●●は
北太平洋上、北緯##.#・東経##.#から発生している全世界規模の異常電波です
第二次大戦末期に米軍とカオス・インサージェンシーによってつくられました
現在は蒐集院から財団へ管理が移され、プロトコル『誤変換』による抑制が行われています
電波の停止に向けたあらゆる試みは財団の最重要事項の一つと位置づけられています

SCP-●●●に暴露して約1週間が経過すると漢字及び仮名使いの認知機能が徐々に薄れて行きます
コレは暴露時間とともに悪化し、半年程度で日本語機能の完全な喪失に至ります

発生直後から蒐集院による符術を用いた妨害が続けられていましたが
それでも多くの言語機能が失われました、現在ではそれらの喪失言語は
カバーストーリー「旧仮名遣いの変更」として知られています

プロトコル『誤変換』はSCP-■■■を用いた局所的な現実改変です
世界中のあらゆる人々の記憶、並びにあらゆる媒体における日本漢字の意味を一斉に変更します
これによってSCP-●●●の影響をリセットし、言語機能の崩壊を食い止めています

・補遺
現在、影響を逃れた一部の漢字変換候補機能や人々の記憶に改変前の情報が確認されています



「であるからにして、私が報告書で 確保“対象” を 確保“対称” と記入したのもこの影響である」
                                              ――■■研究員
「俺が “変態”を組む “性戯”の味方 と記入したのもコイツのせいだ」  ――機動部隊タウ隊員■■

「そのような事実は有りません」  ――O5-■■