駅近くの猫の話
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初めて書き込みます。誰かに話したいと思えるほどしっかりとした話じゃないけれど、どこかには書き残しておきたい体験です。 私は関東の大学生です。
高校生の頃、ある駅近くの塾に通っていました。
その駅はかなり汚く治安も悪い場所で、夜はキャバクラなどの客引きがうようよしていました。
なんでこんな場所の塾に通ってたんだ、って今更ながら思うレベルです こんなひどい駅の近くですが、しばらく歩いたところにとても小さな神社がありました。
駅近くの大通りから少し行ったところのかなり奥まった場所に小さな林があって、そのなかに神社と、すぐ近くにこれもまた小さな公園(ベンチと東屋しかないような場所です)がありました。
塾での勉強に疲れたとき、明るい時間であれば駅近くを散歩していたのですが、その時に偶然見つけた場所でした。 息抜きにその神社と公園へ何度か通っているうち、ここが地域猫への餌やりスポットになっていることを知りました。
地域猫ってご存知でしょうか?簡単に言うと、去勢や病気の治療等の処置をしたのちにまた放たれた元野良猫のことです。
放した後も、毎日決まった時間に地域のボランティアの方が餌をあげているようでした。
その時間に来るといつも猫が何匹か「にゃ〜ん」ってスタンバっていましたね…地域猫については賛否両論あるでしょうが、受験勉強でがちがちになっている私にとってこれ以上の癒しはありませんでした そこには合計十数匹くらいの猫が集まってきていましたが、そのうちの一匹に非常に警戒心の強い猫がいました。
真っ黒な猫だったのでここではクロちゃんとしますね。
ボランティアのおじいさん、おばあさんがお皿に餌を盛って地面に置くと、だいたいの猫はお皿に向かってがっついてくるんですが、クロちゃんはいつもじっとこっちを見ているだけでした。
皆が食べ始めてしばらくたってからやっと食べ始めるタイプでした。ボランティアの方にすら近づかず、お皿を持って近寄ってもダメでした。
ケンカ弱いから怖がってるのかな?とも思いましたが、ほかの猫とケンカしているのを見たとき、取り立てて弱いというほどでもなく、それどころかかなり強い方でした。 私はクロちゃんがちゃんと餌を食べているのか心配になってしまい、ときどきお皿のうち一つををクロちゃんの前に置いておいたり、ほかの猫たちと離れた場所へ誘導して食べさせたりしていました。
今から思うとかなりひいきしてたかな?他の猫も好きでしたが、クロちゃんが特にかわいくなってしまったんでしょうね。
何度か通い詰めた甲斐あって、クロちゃんは撫でさせてくれるくらいには私になついてくれたようでした。 それでも、最初の頃はかなり不気味というか不思議な猫でした。
猫って、人さし指をちょんって出すと鼻を近づけてクンクンしてくれて、その流れでほほとかおでことかを撫でさせてくれるんですが…
クロちゃんになついてほしくて、それもやってみたんです。そしたら、クンクンしてはくれたんですが、直後に私の人差し指の上にゆっくり手をのせてきました。
ちょうどお手みたいな感じでしたね。私がぽかんとしていると、私の指に軽く爪を立ててゆっくり手を引いていきました。
私の指にはまっすぐな傷ができました。 痛いことには痛いのですが、それよりもクロちゃんが形はどうあれクロちゃん側から触れてきたこと、触れ方が予想外であったことへの驚きが勝ち、呆然としていました。。
クロちゃんは私をしばらく見て、傷を少しだけ舐めた後どこかへ行ってしまいました。
あのときを境目に少しずつ触らせてくれるようになったのかな 話を塾に戻します。
私は普段学校帰りに塾に自習しに行き、真夜中に帰宅するという生活を繰り返していました。
おなかが空いてしまうので自習途中で近くのコンビニまで歩き、夜食を買う必要がありました。先ほど書き込んだようにとても治安が悪くて危なかったので、できる限り昼のうちに買っておくよう努力はしていたのですが。 ある秋の日、私はいつものように夜食を買いに塾を出て路地裏を通りコンビニに向かっていました。
強い雨が降っていて、とても肌寒かったのを覚えています。 路地裏からもう少しで抜けるというところで、後ろから猫の鳴き声が聞こえました。
クロちゃんにとてもよく似た声でした。本当に聞き分けられているのかと聞かれると自信はないですが、その瞬間はなんとなくクロちゃんかな、と感じました。
今から思えば、あの時は雨音と遠くの車の通行音がうるさくて、どうしてそんなにはっきりと聞き取れたのかわかりません。
クロちゃんがこっちまで迷い込んできてしまったのか、雨が強いから冷えてしまうんじゃないかと思ってとっさに振り向きました。 振り向いた目の前にいたのは大柄な人間でした。顔は暗くて見えなかったけれど、多分男の人だったと思います。
後ろにも通行人がいただけじゃないか、と思われるかもしれません。
私は大きめの傘をさしていて、その男も傘をさしていました。傘をさしているときって、普通傘が重なるレベルまで近くに来ませんよね…?
それぐらい目の前にいたんです。追い抜くにしても不自然すぎる距離でした。
かなり大柄な男でしたし私も恐怖を感じていたので、男の顔は見れずほとんど手元しか見ていませんでした。
傘のほかに何か持っている、と気づいた瞬間、ポッケに入れていたスマホを取り出し「もしもしお母さん!??」と大声で話しながら男の脇を駆け抜けました。 頭悪かったですね。どうせならそのままもう一回振り返ってコンビニまで走ったほうが早かったのに。
とにかくあの時は気が動転していました。不審者ってあんなに怖いんですね。 塾の前まで戻ってくると、やっぱりクロちゃんがいました。飲み屋さんの屋根の下でランプの近くに陣取ってぬくぬくしてました。
息を切らしている私を見ても、じ〜っと見てくるだけです。
心配したのに損したなぁ…と腹を立てつつ、この子のおかげで助かったのかもなと感じていました。 それからは特に何事もなく、つらかった受験も終わり、無事大学へと進学しました。
当然塾通いもなくなり、あの場所の猫たちに触れることもなくなりました。行きたいのはやまやまでしたが交通費が馬鹿にならないので…泣 大学生活最初の夏休み、家の近くに黒猫がいるのを時々見かけるようになりました。
バイト先に行く時、友達と遊びに行く時、庭仕事するとき…いろんなときに視界の端をちらっと横切ってきます。
ずいぶんと黒猫に縁があるんだなぁと、クロちゃんを思い出しつつぼんやり考えていました。 夏休みも最後に差し掛かった頃、バイト帰りに家の近くの公園で例の黒猫を見つけました。夕方だったので姿がはっきりと見えず、少し近づきました。いつものようにどこかへ行ってしまうだろうと思っていたのですが、その場を動かず、しかも撫でさせてくれました。
ここまで書けば何となく察していただけるかもしれませが、かなりクロちゃんに似ていました。というより、顔も、毛並みも、鳴き声も、地域猫としての処置が行われた際しるしとして付けられる耳の切れ目も、首元にある小さな傷跡も、全部がクロちゃんと同じでした。 どう見てもクロちゃんでしたが、どうやってここまでこれたのか全く分かりません。電車に乗ってきてしまったにしても最寄り駅からもかなりの距離があるのでほぼあり得ないと思います。
それでも、うれしくなってしまって大喜びでなでなでし続けました。 そのうち、その猫(以下クロちゃんとしちゃいますね)は公園の向こう側へ向かおうと歩き出しました。
こちらを振り返り、止まりつつゆっくり歩いているので、ついてきてほしいのかと思い後を追いました。そんなことはほぼありえないとことですが、相当頭のいい猫なのだろうと思ってついていきました。
夕方でしたが家から徒歩3分以内の場所だったのでたいして危険ではない、と考えていました。
クロちゃんは公園沿いの小さな緑地へ向かっているようでした。 そこはとても小さな緑地で、伐採等の管理も定期的にされておりある程度明るい森になっていました。地元のバードウォッチャーが良く訪れる場所です。
クロちゃんはその緑地をずっとまっすぐ進んでいきます。
「このままいくとスーパーとかローソンのある大通りに出るだろうけど、何がしたいんだろ…子猫でもできたのかな?」とか考えていました。
5分くらいはついていったと思います。 ここにきて初めて様子がおかしいことに気づきます。まず、森が暗すぎます。かなり管理は行き届いていたはずですし近くに民家もあるので、そんなに鬱蒼とした森ではないはずです。夏ですからまだ日が長いので、暮れてしまったということもあり得ません。
さらに、もうそろそろ森から抜けていいはずなのに大通りの車のライトすら見えません。5分もあれば十分抜けられる森なのですが…
しかも、気のせいかもしれませんが不自然な静けさを感じ始めました。森に入る前はかなり風が強かったはずですから、葉がすれの音くらい聞こえてもいいはずです。
家の近くで猫追いかけて迷子とか恥ずかしすぎるので、とりあえずマップを見ようと思いスマホを取り出しました。 私がスマホを操作しようと立ち止まると、クロちゃんがひときわ大きな声で鳴きました。
そちらへ思わず目を向けたのと、クロちゃんが私にとびかかってくるのと、同時でした。
スマホはクロちゃんにはじかれてしまいました。これは流石に怒るぞ…とクロちゃんの方を振り向きました。 2020/08/30(日) 20:50:03.50ID:aGktSMCD
2020/08/30(日) 21:34:35.93ID:aGktSMCD
2020/08/30(日) 22:16:19.49ID:aGktSMCD
ずっと見てくださってるんですか…?ご飯食べてくださいね 振り向くとそこにはクロちゃんはおらず、代わりに目の前に大きな黒い影がいました。
人の形ではありましたが、人間らしさを感じないというか、非常に重苦しく陰鬱な空気をまとっていました。
真夏の森の奥のむわっとした空気がそのまんま固まって、強い圧力で押し潰してくる感じでしょうか…
うまく表現する方法がわかりません。 これはまずいと思い、必死で走り来た道をそのまままっすぐ引き返しました。
この時点で辺りは夜かと思うほど真っ暗になっており、自分の方向感覚だけが頼りでした。
スタミナがあるほうではないので、森を出る前に息が上がってしまいました。
あの影がおってこないか不安でしたが、どうしようもないので途中で低木の中に隠れ、少し休んでいました。 落ち着きを取り戻すにつれ、あの黒い影に既視感があることに気づきました。
あの背格好と雰囲気は、過去に路地裏で見た男と同じではないか…?
異様に大きな体、急に目の前に現れるところなど、特徴が非常によく似ています。
ただ、それがわかったところで帰る助けになるわけではありません。全速力でまっすぐ引き返してきたのに公園へ抜けられないこと、さらにクロちゃんをあの得体のしれない生き物の近くにおいて来てしまったことに絶望を感じました もしかしたら、クロちゃんはあの影から助けてほしくて私を呼んだのかもしれないな、と考えると、非常につらくなりました。
前は助けてもらったのに、いざとなると見捨ててしまうものなんですね。我ながら最低だと思います。 そんなことを考えながらしばらく休んでいましたが、いくら休んでも上がった息がいっこうに元に戻らないんです。
怖い思いをしたせいで息が乱れているのかとも思いましたが、全力疾走した後の状態がずっと続いているのはさすがにおかしいです。
同時に、暑さと草の匂いで頭がぼんやりとしてきました とにかく新鮮な空気を吸おうと隠れていた低木から出ていきましたが、調子は少しも良くなりません。
強制的に走り続けさせられているような体力の減り方です。
苦しい、苦しい、せめて森の外まで行きつけば楽になるだろうと、ぼんやりとした頭でよろよろと歩き出しました。 ここから先は正直あんまりはっきりとは覚えていません…自信がないです。
体に大きな衝撃を感じ、気付くと地面に倒れていました。
ヒューヒューと聞こえたのは多分自分の吐息だったのだろうと思います。
意識が朦朧としすぎてもう恐怖すら感じなくなっていました。 その時、目の前にクロちゃんが現れました。
意識は途切れかけていましたが森の出口とクロちゃんを探していたことはかろうじて覚えていたので、うれしくてこちらへ呼ぼうとしました。結局かすれて声にすらならなかったけれど。
しかし思いは伝わったのか、クロちゃんはこちらへ来てくれました。
クロちゃんの目は6つありました。 ありえないところに口と鼻が複数個ありました。
至る所から耳が生えたり、目ができたりしていきます。 体はぼこぼことした動きを繰り返し、大きな黒い影になりました。
体中にいろんな猫のいろんな組織が取り込まれていて、非常にグロテスクな見た目でした。 クロちゃんは私の腕に手(?)をおき、手の甲、指先へと軽く爪を立て引きました。
私の目をじっと見ながら、です。
できた傷から血を舐めていきました。 私、頭お花畑だったんですね。
てっきりクロちゃんは路地裏で私を助けてくれてたのかと思ってました。
最初にクロちゃんに触れ始めた日から、あの子はこちらのことを食料としてしか見ていなかったんです
私が来なくなったから食料が逃げたと思ってここまで来たんでしょうね 黒い影として出てきた雨の日は、チャンスだとでも思っていたんでしょうか。
猫の鳴き声を出してしまうあたり最後の詰めが甘かったようですが。
あの時スマホで他人に連絡を取ろうとされたから、今回はいち早くスマホをはじいておいたんでしょうか
本当に頭のいい猫です こんなことをうすぼんやりと考えている中、クロちゃんは傷をつけた私の左腕に今度は牙を立ててきました。
少しずつ嚙む力を強めて、少しずつ傷が深くなっていきます。
また私の顔を見ながら…です。
食べることが目的ならさっさと喉元掻っ切ってほしいものです。
じわじわいたぶられるほど酷いことをした覚えもありません。 そう考えると、4にかけながらもじわじわ怒りがわいてきて、同時に餌としてしか見られていなかったことが悲しくて、それでもかわいくて、恨み言の一つくらい言ってやりたいと思うようになりました。
喉をひゅうひゅう言わせながら、かすかすの声でもう何言ったかも覚えていませんが、
「私ほどお前を好きになれる人はいないでしょうね」とかなんとか言った気がします。
今から考えるとメンヘラのポエムみたいですね 私が捨て台詞を吐いた後、クロちゃんは噛むのをぴたりとやめました。
私の意識は限界に達し、ここで記憶は途切れています。
この後意識が戻ったとき、私はあの駅近くの神社の木に座り込んでいました。時刻はもう22時を回っていました。
ICカードの利用履歴からすると、私は公園からこの駅まで電車で直行し、ずっと座り込んでいたことになります。
左腕には大きな痣ができていました。 夏の暑さで気が狂って見えてしまった幻覚だったのかもしれません。ただ、毎年夏の終わりから秋にかけて同じような夢を何度か見るようになりました。
喰われたところには必ず痣や傷が残ります。母曰く、夜中にかなりの大声でうなされながら自分で壁やベッドのヘリを殴り、痣をつくっているようです。
今年になって頻度が増えてきたので、少し怖いです…が、クロちゃんに食べつくされてしまうのもそれはそれでいいかもなと思っています。 うわあああ
また告白厨が現れたあああ
これこそ夏休みの怪談だよw 結局夜が明けるまで見ていてくれたんですね。オカルト板をずっと眺めている方でしょうか?
ずっと読んでいてくれてうれしかったです。ありがとうございます。 いえ一行も読んでませんw
あなたの行為はこの板の主旨に反した迷惑行為なのでやめてください
以上 ?
ここはオカルト板ではないのですか?
もし板違いをしてしまっているのなら教えていただきたいです ttps://mevius.5ch.net/test/read.cgi/sf/1598785237/49-n
特に変わったところはないように思えますが…
具体的に何に対してお怒りになってるのでしょうか?板違いであるなら、申し訳ありませんがもう少し詳しく教えていただけると嬉しいです。 あぁなるほど、オカルト板に書き込めているならoccultが入るんですね。
大変失礼しました。 >>54
創作系はまず読まないかな
創作怪談板あるんだからそっちで書いた方が幸せなんだよ
たとえばこの板でSF創作スレがあったとしても
板違いでしかない しかしこれは恐るべき惨劇の前振りに過ぎなかったのです。 しかし、遅かった。
本が降り始めたのだ。
それも、ハードカバーの。 【何もしない人=年がら年中授業中寝るか遊び呆ける事しか能がなく
肝心のテストの時等は全て人に尻拭いさせても平気な人間のクズ
"自称一生芸大志望"(笑)の出来損ないwwwwwwwwww『大場雄太』ほど批評家になる】
自分がバカにされないことに意識を集中する。
これが劣等意識がもたらす「引き下げの心理」なのです。
部下の行動、妻の言動、何かのコラムに批評することで
「自分の方が偉いんだ!凄いんだ!」と自分で確認しなければ、気がおさまらない。
だから、良いところより、批判することにのみ、すぐに意識が向く。
なぜ、人を誉めること、よい所を認めることにこれほど、ある人は抵抗感を持つのか。
誉めないまでも、一つの考え方としてとらえる事ができないのでしょう。
演劇や舞台の批評文ばかりを見て、あの舞台はキャスティングミスさ、
台本の流れが問題さと、退屈と苛立ちにアグラをかいて、人を批判するより、
一生懸命作っている演出家や出演者の方が人生を楽しんでいるし、心からの友達も多いはず。
何もしない人ほど批判精神ばかりを育てて、人生を孤独にする傾向があるのです。
批判ばかりがクセになると、自分の小さな行動に対しても「くだらない」「意味がない」
と自分にも批判精神は向いてしまい、自分の前向きなエネルギーまでもが枯渇します♥ ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています