件の小説、頭の方だけできました。
短編になりそうですね。
原作では地球連邦の卑劣な保身に嫌気が差して敵のヴェイガンに寝返ったレイナでしたが、この話ではダークな要素は無くしました。

『とにかく明るいレイナ』

A.G.150年代……ヴェイガンとの戦いを制する為に地球連邦軍は最新鋭の機体を開発し、その実用化に励んでいた。
ここで描くのはその直前のステップ、つまり試験に力を傾けたテストパイロットの物語。

「はい!お疲れ様ー!」

高機動型の機体、Gバウンサーの発展型から降りてきたのは筋骨隆々の歴戦パイロットではなく、20代の女性パイロット。
凛とした高らか声で他のテストパイロットとスタッフ達に呼び掛ける。
ヘルメットを脱いで露になったのは、柔らかい植物をイメージさせる薄いグリーンのサラサラヘアー。
爽やかなブルーの瞳。
疲れを微塵も感じさせない健康的な表情。
連邦の中でも期待の星、レイナ・スプリガン。
パイロットとしてだけでなく、Xラウンダーとしても一際鋭い感覚を持っていた。