フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦NHK杯第2日(10日、広島県立総合体育館)女子フリーで、ショートプログラム(SP)5位の紀平梨花(16)=関大KFSC=がフリー1位の154・72点をマーク。合計224・31点で初優勝を飾った。

 鮮烈なGPデビューを飾った。紀平は冒頭に入れたトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)−2回転トーループを成功させると、単独の3回転半も着氷。
前日のSPは空中姿勢のゆがみを立て直せずに転倒し、回転不足も取られた大技を決めると、ジャンプの基礎点が1・1倍になる後半も手堅くまとめ、驚異のスコアをたたき出した。

 14歳だった2016年9月に国際スケート連盟(ISU)公認大会で初めて3回転半を成功させると、昨年12月のジュニアGPファイナルでは女子で世界初となる3回転半−3回転トーループの2連続ジャンプを決める快挙を達成した。
 4日までの西日本選手権ではショートプログラム、フリーで計3度の3回転半を決め、同じ構成で今大会に臨んだ。強敵のロシア勢にも臆することはなかった。磨き上げてきた代名詞を日本開催の大舞台で決め。底知れぬ潜在能力をみせた。
11/10(土) 18:35配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181110-00000575-sanspo-spo