所得控除と紛らわしいものに、「税額控除」があります。税額控除は、所得に応じて計算された所得税から、直接差し引くことができるものを指します。

私たちにとってなじみが深いものといえば、「配当控除」と「住宅借入金等特別控除(住宅ローン控除)」の2つです。

 配当控除は、総合課税により配当金収入を確定申告した場合、配当所得の10%もしくは5%を所得税の額から控除するものです。

 住宅ローン控除は、年によって控除割合が異なりますが、住宅ローンの年末残高に対して一定の割合(例えば1%)を所得税の額から控除できるものです。
住宅ローンの金額が大きいため、数十万円レベルで税額控除が受けられることもあり、インパクトも大きくなります。