JR四国 廃線や減便も検討04月01日 05時52分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200401/8030006337.html
利用者の減少で厳しい経営状況が続き、国土交通省から経営改善を求められたJR四国の半井社長は、31日、高松市内で会見し、「列車を切っていかないと本質的なコスト削減は難しい」と述べ、廃線や減便も検討せざるをえないという認識を示しました。
JR四国は平成23年度に策定した10年間の経営計画で、最終年度となる新年度には赤字経営から脱却し、3億円の経常利益をあげることを目標としていました。
しかし、新年度の事業計画では12億円の赤字となって目標を達成できない見通しとなり、国土交通省は、31日、半井社長に文書を渡して、目標が達成できなかった原因の分析と報告をすることや、外部の厳しい意見を経営に反映させる仕組みを構築することなどを指導しました。
その後、高松市で行われた会見で半井社長は、さらなるコストの削減をどう進めるかを問われ、「運転士が車掌も兼ねるワンマン化や駅の無人化などは、すでに進めているところで、さらなる抜本的な対策を進めることが非常に厳しい」と述べました。
さらに、新型コロナウイルスの影響で、1か月で10億円程度、収入が落ち込んだことに触れ、「すぐにやるかは別として、列車を切っていかないと本質的なコスト削減は難しい」
と述べて今後、5年間から10年間の中長期計画を策定する過程では、廃線や減便も検討せざるをえないという認識を示しました。