災害時 外国人対応SNS活用を01月21日 08時01分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/takamatsu/20200121/8030005653.html
四国でも増加傾向にある外国人旅行者に災害が発生した際、速やかな避難を促す方策に
ついて公共交通機関の担当者に考えてもらおうというセミナーが20日高松市で開かれ、
JR西日本の担当者がSNSを活用して外国語で情報発信することの有効性を伝えました。
四国運輸局が初めて開いたセミナーには、四国4県の鉄道会社やバス会社の担当者などおよそ70人が参加しました。
セミナーでは、JR西日本の担当者が全線での運行再開までおよそ20時間かかった
おととしの大阪北部地震では、運行状況を外国語で発信していたホームページに
アクセスが集中して接続が難しくなり、「関西の鉄道はSNS活用の動きが鈍い」
と指摘を受けたことを紹介しました。
その後、ツイッターの公式アカウントに英語や中国語、それに韓国語でも運行状況を
書き込むようにしたところ、去年、台風が接近した際には閲覧回数が120万回を
超えるなど大きな反響があったものの、その後も計画運休をした際に駅で戸惑う外国人旅行者
が見られるなど依然、改善の余地があると述べました。
外国人が多く訪れる直島と高松港を結ぶフェリーなどを運航している四国汽船の取締役は
「外国人向け情報発信の重要性は認識しているが、現場の職員の語学力も必要だと思うし、
システムを整備しようとするとお金もかかる。やれるところから地道に対応していきたい」と話していました。