低体温症は必ずしも冬季や登山など極端な寒冷下でのみ起こるとは限らず、濡れた衣服による気化熱や屋外での泥酔状態といった条件次第では、夏場や日常的な市街地でも発生しうる。
軽度であれば自律神経の働きにより自力で回復するが、重度の場合や自律神経の働きが損なわれている場合は、死に至る事もある症状である。
これらは、生きている限り常に体内で発生している生化学的な各種反応が、温度変化により、通常通りに起こらない事に起因する。

直腸温      意識    震え  心拍数 
35 - 33°C(軽度) 正常    (+)   正常  
33 - 30°C(中度) 無関心   (-)  軽度低下
30 - 25°C(重度) 錯乱・幻覚 (-)  著明低下
25 - 20°C(重篤) 昏睡・仮死 筋硬直 著明低下 心房細動
20°C以下(非常に重篤) ほぼ死亡状態 筋硬直 消失 心室細動