スタバもなんのその!「ご当地カフェ」人気のワケ
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 喫茶店は、最盛期の15万4630店(1981年)から、6万9983店(2014年)
に半減した(総務省調査をもとにした全日本コーヒー協会の発表資料)。
 その理由の一つに、大手チェーン店の拡大が挙げられる。
低価格やテイクアウトで手軽に楽しめるスタイルは、
古き良き「街の喫茶店」を追いやった。
 国内店舗数は1位のスタバが1304店(2017年9月末現在)。
次いで、ドトールが1121店(同)、コメダが764店(2017年8月末現在)で続く。
この3強だけで3200店近くある一方、個人経営のコーヒーショップは
後継者不足や売り上げ不振で閉店を余儀なくされるケースも多い。
 だが、全国には大手チェーン店より存在感を放つ「個人店」(株式会社でも
店舗数が多くない個人経営の店)がある。
地方で気を吐くカフェの人気の秘密を探ってみたい。

茨城最強のカフェ
 都道府県の魅力度をランキングする「地域ブランド調査2017」(ブランド総合研究所)
で5年連続最下位となった茨城県に、コーヒー業界の注目を集めるカフェがある。
 今年9月に実施されたバリスタ(コーヒー職人)の技術を競う
「ジャパンバリスタチャンピオンシップ」で、決勝進出者6人のうち3人が「サザコーヒー」
(茨城県ひたちなか市)の従業員だった。
2年連続準優勝の本間啓介さん、5位に入った飯高亘さん、
6位の安優希さんは決勝進出者で最年少の22歳だ。
 県内に9店舗、東京都内に2店舗、埼玉県内に1店舗を展開するサザの繁盛振りは、
ひたちなか市内に出店したスタバやコメダに引けを取らない。
JR水戸駅構内で直接対決するスタバには、売り上げで勝ることも多いという。