ーー『図書館』のとある一室ーー
シグル「あの……この服は一体……?」
シュネ「司書さんから預かってきたの。戦わない時の、普段着にどうかって」
シグル「私はこの鎧で問題ありません」
シュネ「シグの鎧は男子には刺激が強すぎると思うんだけど……」
シグル「先日『着てるのがお前みたいなちんちくりんじゃ誰も興奮しねぇから安心しろ』と言われました」
シュネ「そんなこと言うのは……アイツね!アイツの言うことは信用しちゃだめよ!」
シグル「承知しました」
シュネ「それはともかく、着替えてみてよ」
シグル「シュネーヴィッツェンの頼みならば……」

(数分後……)
シグル「……どうでしょうか?」
シュネ「gut!gut!すっごく可愛いよ!」
シグル「可愛い……ですか?」
シュネ「うんうん!ちょっと皆に見て貰おうよ!」
シグル「あっ……ちょ、ちょっと……」

ーー貿易都市ーー
シュネ「ここなら誰か……あっ!」
ジーン「よう!イメチェンか?なかなか可愛い服じゃねぇか」
マリク「それを着こなす其方も可憐だぞ」
シグル「……あ、ありがとう……ございます……?」
ジーン「ぐっ……こいつ……」
マリク「貴様は口が下手だな。余と源泉を同じくする者とはとても思えん。出直して来い」
シュネ「ちょっと!ナンパは禁止よ!ナンパは!」
マリク「事実と感想を述べただけだろう、白雪の。些か過保護ではないのか」
シュネ「シグが勘違いしちゃったらどうするのよ!」
マリク「その時は余が娶ってやろう。……もっとも、今は無さそうだがな」
シグル「……行きましょう、シュネーヴィッツェン」
シュネ「え?……う、うん……」