闇吉備津「……今宵も我は孤独也」
錫の新兵「マスター、私を忘れないで下さいね」
闇吉備津「我の不甲斐なさに付き合う必要は非ず……」
錫の新兵「私はマスターに寄り添い学ぶ者です。マスターの傍らこそ私の居場所です」
闇吉備津「……貴様、斯様な物言いは誰に学んだ……?」
錫の新兵「様々なマスターより」
闇吉備津「……ふん」
錫の新兵「そういえば、マスター」
闇吉備津「なんだ」
錫の新兵「マスター・吉備津彦様より、聖夜にはマスターと共に祝宴に参加しないかと言われておりました」
闇吉備津「……何故それを早く言わぬ。征くぞ。我が家に戻るより幾分も良いだろう」